心地よい闇のしらべ

物語の冒頭は、読み手も主人公と同様に、ただ闇の中を手探りで歩いているよう。何が起きたのか、どこにいるのか分からない様を、暗くて重い陰鬱とした文章で綴られていく——その描写が、妙に心地よく感じます。物語を読み進めていくうちに、真っ暗な世界に、色が加えられていくようでした。だんだんと、ページを捲る手が早くなっていく作品です。
(もう少し読み進めたいので、⭐️はその時にこっそり増やしておきます☺️)

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