黎明に飛翔する

美しい言の葉が連なる物語。
一羽の燕が世界自身の色を見失ったというのが、今影を持って生きる人に重なります。自分もそれに類するからそう思うのでしょうか。
そんな燕が鶫の歌で色彩を取り戻し、もう一度飛翔する。
心折れてしまった者が再び飛び立つ姿。それを美しく描いているのがとても素敵だと思いました。