第1話
「眠い。、、」
ここ1年、10時に寝る生活をしていた俺に12時からがスタートの死神の仕事はきつ過ぎる。
「タイムミリットは1時間だな。」
ちなみに死神の仕事は魂を幽界に運ぶ事というより、綺麗な魂にして届ける事なのである。
つまり、死ぬ前に悩み事を無くして心置きなくって事だ。早い話お悩み相談。
「と、この橋か?」
指定された場所と人は〇〇橋で1番最初に会った人、らしい
………
ざけんな
とまあさて置き久方ぶりの仕事だ。
格好はダメージジーンズに似たズボンに黒基調のTシャツ、ほぼコートの黒マント。そして死神のトレードマークである鎌だ。
「久しぶりに持ったな〜」
ちなみにこの鎌はたまにおばあちゃんの庭の草刈りに使っていた。
閑話休題
「にしても不気味なぐらい静かだな?」
辺りを見回してもひと一人いない。
車がたまに通るだけだ。
橋の中腹辺りについた。
「どう見てもあいつだな、」
多分高1ぐらいの少し幼い雰囲気を残した少年が橋に手をかけて遠くの方を見つめていた。
「あー、どーしたもんかな、」
俺がそのまま話しかけてもただの不審者だ。
…しばらく見つめていた。体感15分。
川を黄昏れた瞳でみる男にそれをみる死神。
「あの、、何かようですか、?」
向こうから話しかけてくれた。
「いや、補導時間だから家帰ったほうがいいんじゃないか?って思ってな」
「あなたも同じ様なもんじゃないですか」
ちなみに俺の見た目は17歳前後。
「俺は良いんだよ俺は」
「なんですかそれは」
少し苦笑いされた。
再び沈黙。
「どうしたんだ?こんなところで」
とりあえず話すきっかけを作るところからだ。
「いえ、別に」
少し寂しそうな横顔。だが、何も聞くなっていう顔だ。
この顔されたら普通だったら何も聞けない。しかし俺は仕事だ。ごめん少年。
「別にってことないだろ?こんな時間に。
俺で良かったら話聞くぜ?」
「何にもないですよ。本当に、、そろそろ家帰りますね。では」
去って行こうとした。駄目だ、久しぶりすぎて上手く行かない。
「まって!、少年、名前は?」
爪痕だけでも残したい。
「、、、、なぜ?」
そりゃそうだ。知らない人からいきなり言われても。少年は怪訝な目でこちらを見てくる。良い言い訳を思いつかなければ。
…………
「少年に興味があってさ、」
………深い沈黙。
やらかしたか、?
「、、、、ひろとです。」
やらかして無いみたいだった。
「いい名前だな!」
満面の笑みで言った。
「あ、はい」
笑っていなかった。
とりあえず尾行して家を特定したので、今日はもう寝るとしよう。
仕事終わったのは1時過ぎ頃になってしまった。しんどい。
朝気合で早起きして、ヒロト君の尾行した。
学校でいじめられていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゆったりする話を書く予定だった。
昼夜逆転死神さんは眠りたい しめきり @simekiri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。昼夜逆転死神さんは眠りたいの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます