天才の成長
side 蒼井 清香
うちの子は天才だ。これは夫との共通認識である。保有魔力量は化け物『
しかしそれだけではなかった。
天真の訓練が始まった。『魔法使い』としての才能を持つ天真は私に剣術の修行をねだってきたのだ。嬉しい...!
まず天真には素振りをさせた。この素振りを見れば天真どの武器が向いているのかが分かる。
ヴォッ
その一振りは凡人であった。正確に言うなら私のような天才(客観的に見て)よりは凡人だった。
しかし
ヴォンヴォンヴォン
振るたびに動きが良くなっている。それは確実に格を上げている。その成長速度は異次元である。天才を超え化け物とも言えた。
20回程振らせると動きの変化が小さくなった。
「ストップ。私の動き見てみてちょうだい。」
天真にも見えるようにゆっくりと振った。
シュン
天真は目をキラキラさせた。...可愛い。
「それじゃあ私の動きを参考にやってみてちょうだい。」
天真は戸惑ったように表情をした。見えなかったかしら。もう一度ゆっくり振ろうと思った時。
「はい。ではいきます。」
シュ
先程よりも鋭い一振りが放たれた。無駄な動きが減りより良い動きになったのだろう。
それからも訓練は続いた。動きはどんどん良くなっていた。ふと時計を見るともうすでに夕飯の時間になっていた。そのため一旦今日の練習は終わりとした。
時間は流れるのが早いとつくづく思ってしまう。このまま成長していけば世界最強にもなれるかも。
++++++++++++++++++++
6月になった。
時間というのは随分と早く流れるものだ。正直入学から1ヶ月たったとは思えない。正直に言うと授業にほとんど参加していなかったから感じなかっただけだな。
今日は土曜日なので父上との鍛錬だ。
「魔力にムラがあるよ。もう少し薄く引き伸ばす感じで。...今度は入れすぎ。」
まず1つ。魔力操作まじむずい。産まれる前から練習しているにも関わらず激むずである。まずは基本からと言われて最初は魔力を動かすとか簡単な鍛錬だった。
しかし10分位やった時。
「じゃあレベル上げようか。」
正直舐めていた。身体中に魔力を浸透させ『
『魔脈』は血管と同じように毛細血管のような細いものもある。それに注目し魔力を常に身体の細部まで流れるようにするということだ。
いや、マジ無理。こんなこと集中せずにやるのなんてもう無理のようにしか感じられない。
「これができるようになったら、魔法教えてあげるから頑張って。」
いやマジ何年後になるだろうしんどすぎるんだけど。でも挫けてられない
ふ~
(集中しよう。)
********************
人の慣れは素晴らしいものだ。あんなにも無理だと言っていたのに1ヶ月でできるようになってしまった。
できるようになった瞬間まるで身体中に詰まっていた不純物が流れたかのような感覚に陥った。全能感を感じるすごいの一言だ。
「ふむ。スッカリ身体中に魔力を流すことが普通になったな。じゃあ魔法教えちゃおうか。」
まず学んだのは『
ちなみに『魔槍』のような無属性の魔法は属性が決まっていなくても使える。
そもそも俺は赤ちゃんのとき魔力を具現化させること自体はできていたので速攻でできるようになってしまった。すると、
「自分の魔法を創ってみよう。」
魔法の創造。高位の『
「僕にそんな高等技術できるの?」
「できるだろう。なにせ魔術関連の資料や論文、本を網羅してるだろう。そんな天真ができなかったら誰にもできないさ。しかも最も自由度の高い無属性だ。術式の構築が必要なわけでもないし、たとえ失敗しても腕が吹っ飛ぶくらい、すぐ治せるしね。」
...........冗談じゃねぇ。腕が吹っ飛ぶ!なかなかに重症だろ。
だが自分の成長のためだ。創ろう。
魔法の創造において大事なのはイメージと魔力をしっかりと認識することだ。
よし、どちらも成功だ行くぞ。
「『
これは『魔弾』と『魔力感知』を合わせた追尾式の弾丸である。
「うん。うまく出来てるね。ただそれだと無駄があるからここをこうして.....」
父上は本当にすごい。その一言に尽きる。
********************
清水 天真
武芸 格闘 ○
両手剣 ◎
片手剣 ☆
斧 △
刀 △
メイス △
その他 △又は✕
遠距離武器(銃、弓など) 不明
魔法 後々判明
無属性 ☆
魔力量 ☆
魔力操作 ☆
魔力循環率 ☆
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どうも聖 聖です。1話どうぞ。
上の表にについて。
上の表は簡単に言うと向いてるか向いてないかです。この表多分主人公と仲間数人分しか作らないと思います。
✕→△→○→◎→☆の順番が向いてる度?の高さです。もしかしたら更に上や下を作るかもしれないのでその時は何かしらします。
脇役の道〜愛する者のために運命を超える〜 聖 聖(ひじり さとし) @hijirisatosi
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