エピローグ

   ミ☆


 きらりぼくらは流れ星!

 きらめく尻尾に流るる光。陽を背に駆けるその瞬きを、見上げて人は思います。

 大きな光。きれいな流星。ちょっぴり不気味で、とっても不思議。

 それは多くの地上の人が、誰からともなく祈ります。

 神秘的なその輝きに、神様みたいな光の筋に、思い思いに願います。

 とても私的で、とても大事な、数え切れない唯一無二の願いごと。


 勇気を秘めた男の子は、みんなと一緒に祈ります。

 どうかどうか、生き物にやさしいぼくでいられますように。


 本当の正しさを知った女の子は、みんなと一緒に祈ります。

 どうかどうか、間違いにやさしいあたしでいられますように。


 素直さを取り戻した男の子は、みんなと一緒に祈ります。

 どうかどうか、友だちにやさしい俺でいられますように。


 どうか、どうか。どうか、どうか。


 もちろんコノも祈ります。

 愛する小鳥とお空を飛んで、みんなと一緒に祈ります。

 どうかどうか、ミッチの祈りが届きますように。

 どうかどうか、マツミの祈りが届きますように。

 どうかどうか、イワちゃんの祈りが届きますように。


 欲張りコノはみっつも祈って、だけど足りないことに気づきます。

 一番大事な願いごと。なにより忘れちゃいけないそのこと。

 特別なおまじないを唱えてコノは、お空の光に祈ります。


 ほのみま うつみま ふつふつあしよ

 ほのみま うつみま ふつふつあしよ


 どうかどうか、お星さま――やさしい世界に、なりますように!

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ほのみま うつみま ふつふつあしよ ものがな @m_hiragana

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