『真夏・夜』企画 優秀作品 大胆かつ軽妙なリズムで綴られていく詩文。 ひとつひとつのセンテンスに勢いがあり、同時に短いながらも主人公の意思や感情を上手く表しているのでスピード感のある情景を素直に思い浮かべることができます。 ジンワリ蒸し暑さの残る真夏の夜。 冷房の効いた部屋でのんびり過ごすのも良いけれど、こんな風にふらり街に出て気ままにブラつくのも悪くないかも、ですね。 とにかく暑い夏にはもってこい。 ひとときの爽快さを与えてくれる作品でした。
財布や携帯の自由から解放された夏の夜。心地よくなでていく夜の風。後先考えずに飲み歩く。アルコールに体中の感覚を委ねながらいつしかこの身体が忘れてしまったある夏への憧れをどこまでも思い描いていたい。そんな高揚感をこの物語は与えてくれる。夏に読みたくなる心地に誘われよう。
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