毎度のことだが、ジゥの上手すぎる話には気をつけろ!

西暦2177年、人は生命体としての身体から離れ、機械化した身体を手に入れる。
それは永遠の身体を得たということだ。
だけど、肉体の死と精神の死とは別である、この世界において、
それは単に身体が不死化しただけ。

だとすれば、その魂の暴走を止めるには呼ぶしかない。

そう、例えば、霊山神社の巫女、霊山クジとか――



どれだけ世界が機械化し、電子化に支配されようとも、
人が、人として生きていくなら、これまで以上に彼女らは必要とされているはずだ。
これは、霊山クジをはじめとする、巫巫道堂関係者が繰り広げる物語です。

主人公たちは、これがサイバーパンクなのかと思うような能力を持った者たちばかり。
そして、機械の化け物を成敗していく、クジがカッコいい!
そんな日常業務から始まり、当然、物語は黒幕に対峙していくことになっていきます。
(レビュー時点のVer5程度の話ですけど)
簡潔で、サクサク読み進められるので、ちょっとした時間でも楽しめます。
この手のSFに必要とされる専門的知識も、それほど必要とせず、スッと物語に入っていけますよ。




生身の身体の不調が精神に、逆に精神の不調が身体に影響を及ぼすように
機械化された身体は、魂に影響を及ぼすのかもしれない。
電子の海は広大だ。それは、物理的空間をも超えるかもしれない。
そして、動き出す「エラーコード:九十九」。

この物語に潜ってみませんんか?

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