やべぇ。目から鼻水が。

初めはエンタメ時代劇みたいなつもりで読んでたから、「仇討ち」という言葉もさほど重く捉えてなかったんですよ。
でもどんどん凍夜の気持ちに没入していく内に、大人たちの汚いドロドロとした思惑が見えてきて、色んな言葉が刺さりました。
中でも「口減らし」という言葉が苦手で。
読んでてその言葉を憎むほど、ぶっ刺さりました。
『凍夜』からの依頼を受けた殺し屋『鬼火』は、仕事を完遂出来るのか?
この作者は、ひとをころしたことがあるに違いない。
そんな風に邪推してしまう、ドキュメンタリーを読んでいるような仇討ち小説です。

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