第8話 心に落ちる彗星
そいつの笑顔を見た時、目の前に星がチカチカ輝いて見えた。
「は?あんた誰」
そいつは同じクラスでいつも一人、孤高の同級生。でも、誰かに話しかけられれば普通に話すし笑いもする。ただ、群れないだけ。
「あぁ、同じクラスだっけ。ごめんいちいち顔とか名前とか覚えてない」
別にそいつの中で私はその他大勢で構わない。ただ、私の中ではそいつはその他大勢じゃ無くなっただけだ。
「星が見えた?……はぁ。よくわかんないけど、あんた面白いね」
ふっ、と微笑むその顔を見た時、私の中に大きく光る星が落ちた。隕石みたいなどでかいやつ。でもすっごい輝きを放って私の心を掻き乱す。
そう、君は彗星だ。私の心に突如現れた彗星。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます