星が落ちる夜に

鳥花風星@12月3日電子書籍発売

第1話 流れ星と隕石

 星が落ちた。次々に、星が落ちていく。


「流れ星と隕石って何が違うの」

「地球上での定義はあるらしいけど説明すんのめんどくさい。簡単に言うと地上にたどり着けるか着けないかってことだろ」


 その説明、簡単に端折りすぎじゃない?


「私たちは流れ星になるのかな、隕石になるのかな」

「流れ星がいいな。地球になんてわざわざ降り立ちたくない」


 私たちの体がどんどん光って形を保たなくなっていく。いや、そもそも私たちに形なんてあったっけ。


「そろそろ行きますか」

「お互い、楽しい宇宙旅行を!」


 そう言って私たちは宇宙空間に飛び立つ。


 地球上から見たら、私たちは流れ星や隕石になるんだ。



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