まちがいさがし
衣替えの支給で、「内教坊 未選 女嬬 五十人」って、他の役所を見ると、課長3人、部長5人、係長10人、社員30人、みたいな書き方なので、「
延喜式に、官庁の職員の人数内訳も書かれているんですが、ひとつの官庁で、百人とかって、ウソだろって思うんですけど。それ言ったら、
一説によると、騎馬武者+従者数名の合計人数らしいですが、それにしたって、一万人って、日本武道館が満員よ?私は、「百」を「万」って、言ってるんじゃないかと思うよ…
仕方ないので、100人は、内教坊の最大定員ってことにして、宮中に住んでて、今現在は、
妓女たちは、お互いを
望行は、「茂行」と書かれることが多いんですが、「有朋」の弟なら、「月」の入っている「望」の方が、合ってるんじゃないかと思うんだよね…。それ言ったら、有朋も「有友」と書かれることもあって、でも、これはね、紀氏の皆さんは『論語』から名前をとっているので、「朋、有り」で、有朋が本当だと思うよ。
紀貫之の父・紀望行の職業は、ウソです。貫之が、お祝いの
紀有朋、紀友則、地方公務員説も、ウソです。まあ、二人とも、土佐の下級役人に任命されている記録はあるんだけどね。
平安時代の結婚は、「
一夫多妻制なので、夫は、妻の家に毎日、必ず帰るというわけではなく、あっちこっちの妻の家に通うので、『
「嘆きつつ ひとり
いかに
あなたが来ない来ない来ない来ないって、メンヘラ起こして、独りで寝てる夜の明けるまでが、あんた、どんだけ長いか、知ってる?知るわけないよね!
という百人一首の歌のような事態が起きるわけです。
『蜻蛉日記』は、令和的に言えば、「サレ妻のつぶやき」だからね。どうなるんでしょうね、Twitter。じゃなくて、X。異論マスク(
ちなみに、
そんなつもりはなかったんですが、母と子の話になってしまいました。元ネタは、『源氏物語』で、明石の上の身分が低いから、生まれた女の子は、紫の上に養育されるんですね。明石の上は、つらかっただろうけど、紫の上も、つらかっただろうと思うんですよ。彼女自身が、子どもを産んでいないのなら、なおさら。
一夫多妻制が当たり前の時代だったとしても、ヤな気持ちは、変わらないんじゃないかなあと、私は思います。
時代小説や時代劇の中で、女性を書く時、「現代のジェンダー観を持ち込むな」って、よく批判されるじゃないですか。私も、その意見には賛成なんですが、現代と「気持ち」の部分は、変わんないと思うんですよね。ただ、その「気持ち」の部分を、「思想」として表現しちゃうと、いやいや、当時の人、そんなこと考えてないから。と思う…
大河ドラマで『慈愛の国』って思想をブチ上げられると、何じゃ、そりゃ。って思うじゃないですか~。「武田と戦をして、殿に、信康に死んで欲しくない」って気持ちで、瀬名が武田氏に取り込まれてしまうって展開なら、わかるわかるって思いません?
「心の闇」ってゆーと、令和時代ではサイコパスが抱えるものですが、元々は、親が子を思う気持ちだったんですよ。
紀氏系図を見たら、貫之に兄か弟がいたので、慌てて設定を付け足しました。
紀友則のお母さんの話は、次の話に出て来ると思います、多分。
【短編】才なき子 善根 紅果 @yamaga-ruri
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