電車擬人化

Danzig

第1話

電車擬人化



電車がもし人間だったら・・・

電車と運転手のちょっと怪しい会話


車掌:まもなく電車が発車いたします

車掌:駆け込み乗車はお止めください

車掌:出発進行!



発車から暫くして


運転手:お前も慣れてきたもんな


電車:え?


運転手:とぼけやがって

運転手:駅を出てから、お前の動きもだんだん早くなってきてるぞ


電車:そ、そんな事・・・・


運転手:お前はその気がなくても、体は正直に反応してるんだよ


電車:そんな・・・


運転手:そんな事言いながら、お前も随分とのって来たんじゃないか


電車:あんっ・・・いわないで・・・恥ずか・・し



雨が降ってくる


運転手:おや、雨が降ってきたな


電車:そ、そうね・・・


運転手:なんだかんだいって、お前、もう濡れてきてるじゃないか


電車:だ、だって・・・


運転手:こんなに、ぐっしょり濡らして、恥ずかしい奴め


電車:あぁん・・・それは・・・

電車:雨が・・・雨が勝手に・・・


運転手:ちがうな

運転手:これは、お前が好きで濡れてるんだ、

運転手:ホントに恥ずかしいやつだ

運転手:ビショビショじゃないか


電車:そんな・・・


運転手:ははは

運転手:そろそろ入れて欲しくなったんじゃないか?


電車:ま、まだ・・・ん


運転手:ほう、いつまで我慢できるかな?



少しして


電車:あ、あの・・


運転手:ん、どうした?


電車:も、もう・・


運転手:もう?


電車:あぁん、お願いします


運転手:そうか、入れて欲しいか


電車:はい


運転手:で、どこに入れて欲しいんだ?


電車:あ・・・そ、それは・・・・


運転手:言えないのか?


電車:は、恥ずかし・・・


運転手:ほう

運転手:こっちか?


電車:いや・・・・そこ・・・・ちが・・・・


運転手:ん?

運転手:こっちがいいんじゃないのか?


電車:ちが・・・そんなとこに入れたら、おかしくなっちゃう・・・


運転手:じゃぁ、どこに入れて欲しいんだ?

運転手:言わなきゃわかんないだろ


電車:そ・・・そんな・・・・

電車:知ってるくせに


運転手:わからないなぁ


電車:い、いつものところに・・・・


運転手:いつものところ? わからないなぁ


電車:お、お願いします・・・も、もう・・・・


運転手:言わなきゃダメだな


電車:そんな・・・意地悪・・・

電車:意地悪いわないでください・・・・


運転手:ダメだ言え。


電車:そんな・・・・


運転手:言わないんなら、こっちに・・・


電車:あん、いやん

電車:わ・・・わかりました・・・


運転手:よ~し、じゃぁ言え


電車:・・ま・・・


運転手:ま?


電車:ま、まん・・・


運転手:はっきり言わないと、このまま入れてしまうぞ


電車:あぁん、そこ・・・らめっ・・・


運転手:じゃ、言え、はっきり言ってみろ


電車:ま・・・真ん中の三番ホームに電車を入れてぇ

電車:ダイヤがおかしくなっちゃう~


運転手:ですよね~


車掌:3番ホームに電車がまいります

車掌:白線の内側に下がってお待ちください


電車:(アドリブ)


運転手:(アドリブ)


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