悪夢

俺は家の前に立っていた。(??何故??俺は家の中で寝てたんじゃ?...待て、同じようなことが前にも...そうだ!昨日だ!昨日の治験のアルバイトで気づいたら海の上にいた!ってことはこれは夢か!どっかで聞いたことあるぞ、明晰夢ってやつだなんでも好き放題できるらしい。だったら取り合えず新しいゲー.ム..を...?なんだあれ?...でかい...扇風機?なんであんなにでかい扇風機が俺に近づいてきてる?まあ夢だしな、明晰夢はなんでもできるらしいしあれくらい消せるでしょ...待って?意識したら消せるんじゃないの?あれ?やばくない?もうすぐあいつ目.の..前に...来る.....)たった今「それ」は俺の左手を粉砕した。痛い、今まで味わったどんな痛みより痛い、今にも意識が吹っ飛びそうだ。「痛ってえ!!痛ってえ!!」(まずい...殺される!!このままだと...死ぬ!。俺は無我夢中で走り出した...はずだ...だが全く動かない...いや、動いてはいる...下に、沈んでいる、ふと下を見下ろす...足がない、何かおかしい?体中の調子が可笑しい、自分の体じゃないみたい...いや本当に違うらしい。背中からヒレが口の中にキバ、体には鱗が生えている。これも昨日見たことあるぞ、サメだ!俺の体がサメになっている!てかやばいぞどんどん地面に沈んで行ってる、急いで上がらなければ...だめだ思うように動けねえ!沈..む.....あれ?息もできるしなんなら沈んでるほうが動きやすいぞ!上の化け物が俺を探してるぞ、チャンスだ!)俺は化け物の背後をとって柱を噛みちぎった。ガシャーン!化け物の頭がでかい音をたてて落ちる。「なんかあっけなかったな、まあ左手が超痛かったんだが」俺はベッドから目覚める「やっぱ夢か、それにしてもなんでこう連続で夢の中で死にかけるんだ?夢とは思えねえほど痛えし。」チャイムが鳴る ピンポーン 「はーい 今出まーす」 「すいません治験のバイトにいた人ですよね」 「はい、そうですけど?」 「僕も治験のバイトを受けたんですよ、あ 申し遅れました 私の名前は黒川哀 大学生です」 「なるほど 僕の名前は神室政宗です んで?要件は何ですか?」 「実は最近悪夢に悩まされていまして...それもかなりリアルな夢で痛みとかも本当に殴られているかのような感覚で...」「君もなのかい?実は俺もそうなんだ。昨日なんか巨大な扇風機と激闘を繰り広げたんだよ」「貴方もですか?実は僕もなんです。ちゃんと弾当てましたか?」「たっ弾?なんのことですか?」「えっ?銃持ってなかったんですか?」「え?そんなもの持ってませんでしたよ」「じゃあどうやって倒したんですか?」「サメに変身しました」「え?」「え?」

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悪夢歴 @Maru12

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