異世界から現れた怪物「蒼貂熊(アオクズリ)」。
クマより巨大で、生きるものを何でも食べてしまう。人間も。
それに対して、世間は、「鳥獣保護」、「ハンター不足」、「狩猟の適正化」という理屈から、身を守るのは「自己責任」。
その状況下で、高校の敷地内に侵入してきた蒼貂熊に、生徒たちが立ち向かう。
ただただ、「黙って食われてたまるか」という意地を胸に。
皆を守ろうとする主人公、好きな女の子のために独断で暴走する男子、「国家人類のため」という甘美なテーゼに自らを犠牲にしようとする者、1年生を守ろうとする3年生、3年生に守られたままでは遺憾な下級生、生徒たちとは別に職員室に立てこもる先生たち、それぞれが、限界の戦いを強いられる!
作者は、『電気と魔法 −電気工事士の異世界サバイバル−』の林海様。
歴史、文化、料理、電気工事、オーディオ等々、"博覧強記" と言うにふさわしい御仁。
カクヨムコン10参加作品。
読むんだ!