悪夢歴

@Maru12

金欠

俺の名前は神室政宗。18歳の大学1年生だ、俺の大学では明日から夏休み!

2023年7月12日、俺はとある重大な問題に激突していた。お金がない!!というのもつい最近ゲーミングパソコンとマウス、キーボード、モニターを買ったせいでバイトで貯めた21万全てを使い切ってしまい今持っているお金が2300円しかない。それに来週には友達と旅行に行く予定が入っておりあと7万円くらい必要だからあと1週間で7万円を稼ぐという無理ゲー。俺にどうしろと...そう悩んでいた俺はとある求人サイトを見ておりとある求人が目に入る「新しい薬剤の治験,3日で10万円」これだ!と思った俺は速攻で電話をかけ、面接とかがあると思っていたがそんなことはなく、会場の場所と早速会場に向かった、会場には人が多く、50人くらいはいた。書類を受け取ったらいよいよバイト開始「ではこの錠剤を飲んでベッドで横になってください」俺は錠剤を飲んでベッドに横になる、こんなことしただけで10万円なんてラッキー!それにベッドにさえいれば何かを食べる以外何をしてもいいという自由度の高さ。早速ベッドでスマホを開きソシャゲをやろうとしたその時だった、強烈な眠気が俺を襲う(なんでこんなに眠いんだ?昨日はちゃんと8時間位寝たぞ?まさか薬の効果か?そういえばどんな薬かは一切説明されなかったな...クソッ報酬に目がくらんで他の事にまで頭が回らなかった。だけど少し眠くなる位さほど問題でもないでしょ)そう思った俺はベッドで眠りにつく。

俺が気が付いた時には海の上にいた、?なぜ海上?俺は病院にいたはずでは?そう思った俺は目の前に巨大な魚影が見える。その魚影はこちらに向かってきており俺は本能的に命の危機を察する(とっとと逃げないと死ぬ!)俺は急いでその巨大な魚影から逃げる、だが何のサークルにも入っておらずバチバチのインドア系の人間が海で生きる魚から逃げ切れるわけがない。その巨大な魚が水面から姿を現す、でかい、俺が今まで見たどんな生物よりでかい、その魚はサメ、超巨大なサメ、このままだと食われる!殺される!そう思った俺は死を覚悟した。その時だった、急にサメの動きが止まる、(何だ?急に動きが止まったぞ?)その後サメがどんどんしぼんでいく、そのうちサメはぴくりとも動かなくなる(なんだ?よくわかんないけど助かった今のうちに逃げろ...待て、逃げるってどこに?ここは海の上だぞ?どこに陸があんのかもわかんねえし第一そこまで泳げる訳がない。そもそもぱっと見じゃどこにも島はねえしここがどこなのかもわかんねえ)終わった、ここから助かる方法は存在しないと悟った俺は急に怖くなってきた。「誰か助けてくれ!」その時声が聞こえた「だ、誰かいるのか?!」(待てよ?ここは海の上だぞ?声が聞こえる訳がない、幻聴か?いや違う。それにしてははっきりした声だったぞ?)待てよ?俺は薬の効果で寝てしまったんだろ?だったらこれは夢じゃないか?そう思った俺は急に目が覚めた。起き上がった俺はひどく寝汗をかいていたらしく体中がびしょびしょになっていた、少し冷静になった俺は気づく。なにか病院が騒がしい、俺は近くにいた看護師さんに聞いてみることにした「あの、どうしたんですか?何かあったんですか?」「治験を受けにきた人の内数十名が急にどこかに失踪したんです、お陰で私たちは大忙しですよ」そういえばこの部屋には俺以外の人がいないな、つか数十名の人間が急に失踪とはどういうことだ?人間が急にどこかに消えるわけないだろ。俺はスマホを開く、7月15日?俺は3日間も寝ていたのか?薬の効果にしてもそんなに寝ちゃうことある?とりあえず看護師さんにバイトのことを聞いてみる「こんな状況で申し訳ないんですがバイト代って...」「受付で最初にもらった書類を持っていけば報酬は受け取れると思いますよ」「ありがとうございます」(バイト終わったしとりあえず帰ろう...)「汗すごいですけど大丈夫ですか?」「大丈夫ですちょっと嫌な夢見ちゃって、ハハハ...」「そうですか こちらが報酬の十万円です。ご協力ありがとうございました」「ありがとうございます!」なにはともあれ十万円も貰えるんだったら全然やってよかったわ!ウン!。ってかすごい腹減ったな、まあ3日も何も食べてなかったらそりゃ腹も減るわな、じゃあタンマリお金入ったし ちょいと焼肉でも行くか!。俺は焼き肉を食った、すげえ美味かった。人って美味しいもの食べたら語彙力なくなるよね。焼肉を食べて気分フォルテッシモになった俺は軽快な足取りで家に向かった、家に着いた俺はとりあえずテレビをつけたら今日のことがやっていた「今日の午後1時ごろに影山病院にて治験のアルバイトを受けた50人の内42人が失踪するという事件が発生しました。」42人?そんなに人が消える事なんてあるのか?まあでも実際現場に居合わせたしな...でもその瞬間を見た訳じゃないしな...まあでも考えててもしょうがない。とりあえず寝よう、俺はベッドに横になった。

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