うつろいやすくも、今は共に。根も葉も花も、命であれば。

一つの身体をふたりで共有。

語り部は、この異質な状態を周囲に訴えます。

そして、周囲はそれを受け入れる。

つまり、それが可能な土壌に生きているのでしょう。

語り部の心は、殻で覆われたかのように閉じています。

肉体のうちにうちにと、閉じこもってゆく。

そうして、ある瞬間、花開くように表に押し出されます。

そこで目にし、そして感じた事とはなんだったか。

どうぞ、見届けてあげてください。

決して軽い物語ではありませんが。