一つの身体をふたりで共有。語り部は、この異質な状態を周囲に訴えます。そして、周囲はそれを受け入れる。つまり、それが可能な土壌に生きているのでしょう。語り部の心は、殻で覆われたかのように閉じています。肉体のうちにうちにと、閉じこもってゆく。そうして、ある瞬間、花開くように表に押し出されます。そこで目にし、そして感じた事とはなんだったか。どうぞ、見届けてあげてください。決して軽い物語ではありませんが。