すてきな結婚生活を夢見ていた主人公。
ですが、夫は主人公に無関心。彼女の夢は結婚と同時に崩れ去ります。
冷遇されつづける主人公ですが、一筋の希望が……
なんと、夫に別の結婚話が持ち上がったのです!←びっくり
まさかの政略離婚案件が持ち上がり、冷淡な夫と別れることができる予感☆
喜ぶ主人公でしたが、なぜか夫は離婚を断固拒否してきて……
夫婦の痴話げんかを楽しむ女性向けラブコメです(笑)
夫ロジャーの傍若無人ぶりと、そんな彼に振り回され大混乱する周りの人々の様子が面白おかしく描きだされています。
なぜかは分からないんですが、読んでると昔読んだイギリスの児童文学を思いだして懐かしさを覚えました。自分でも、どうしてなのかはハッキリとは分かりません。ごめんなさい。
個性的なキャラがたくさん登場するのも、本作の魅力!
わたしの一番のお気に入りは、秘書官ダニエルと侍女サラ。
読まれるならぜひ、このふたりに注目してほしいです。ほかではなかなかお目にかかれない個性のキャラたちなので(笑)
家同士の思惑で結婚と相成った主人公のキャロル。
世間知らずも手伝って甘い新婚生活を想像していたのだけど、現実は厳しい。
戦場を点々とし、帰城もままならない夫はキャロルの名前すら憶えていない。いや、結婚していることすら時折忘れる。
そんなとき、突如提案されたのが、夫であるロジャーと敵国王女との結婚。
和平のための婚姻を行うため、キャロルは離婚して本家に戻ってこいと言い渡される。
これ幸いと離婚に動き出すのだが……。
ここに来て、夫ロジャーがごねるごねる。
「離婚なんてしない!」
「はああああああ⁉ どの口が言う⁉」
キャロルだけではなく、読者も唖然。
これは、そんなキャロルの汗と涙と努力の物語です。
……一般的に結婚よりも離婚の方が大変とは聞きますが……。
いや、こりゃ大変だ。
特に相手が「え? 俺たちうまくいってたよな?」と勘違いしている場合が一番大変。
どこのなにながどうなったら、そんな解釈ができるのだ、と。
ただ、これ。
場合によっては……第三者視点で見るとコメディになるわけで……。
そのあたりの塩梅が本当にお上手な作者様です。
ぜひ、ご一読を。
公爵夫人のキャロルは、もう結婚七年目。しかしそんな彼女には、夫婦間の悩みがひとつ。
夫の浮気? それとも倦怠期? いえいえ、そんなものではありません。なんと彼女、夫ロジャーとは、夫婦であるというのに顔を合わせたのは数回。会話もほとんどなく、手紙を出しても返事はなし。そもそもロジャー、キャロルの顔と名前を覚えていません。
こんな結婚生活嫌だ。そもそもこれって結婚生活と言えるのか?
そんな中、ふとしたことからロジャーと離婚できるチャンスが舞い込んでくるのですが、もちろんこれを逃す手はありません。早速離婚届にサインしてもらって、とっとと別れましょう。
となったら良かったのですが、形だけの夫ロジャーが、なぜか離婚だけはしようとしません。
ようやく夫婦が初めてまともに顔を合わせたと思ったら、話す内容は、離婚してと、それは嫌だ。
ははーん。これは、ふとしたことからキャロルはロジャーの良いところを知り、ときめいちゃうんだな。
そんな風に思っていたのですが、あれれおかしいぞ。なかなかときめかないどころか、ロジャーのとんでも行動と笑いがどんどん積み重なっていく。
そして本作の登場人物は、キャロルとロジャー以外の面々も、一癖も二癖もあるのばかり。
多くの人たちの思いが交錯する中、この夫婦は離婚するのか、それとも、もっとちゃんとした夫婦になれるのでしょうか。
『帝国の死神』として恐れられた英雄、ロジャーと結婚して公爵夫人となっていたキャロル。
しかしこの夫がなんと言うか、最低な野郎で。結婚したはいいもののそれから七年の間、顔を合わせたのが数回。それどころか妻の顔すら覚えない、何のために結婚したんだよって言いたくなる大バカ野郎なのです。
そんなある日、ビックリするような出来事が。
キャロル達のいる国が長年対立していた敵国と和平を結ぶことになり、その条件として出たのがキャロルの夫ロジャーと相手国の姫を結婚させるというもの。つまりキャロルは離婚させられてしまうというのです。
こんなの理不尽。キャロル可哀想……と思いきや。
冷酷夫と離婚できるなんて素晴らしいと、むしろ喜んでいるのです。
まあそうですよね。妻の顔も覚えないような奴とは、離婚だ離婚ー!
しかし、今まで妻のことをほったらかしにしていたロジャーですが、離婚となった途端しぶりだしたからさあ大変。
離婚したがる妻と、離婚を渋る冷酷夫。
更にはキャロルの侍女やロジャーの側近を巻き込んでの拗れたドタバタ恋愛騒動に発展していきます。
はたしてキャロルは無事に離婚できるのか?
頑張れキャロル!
結婚も離婚もね、ぶっちゃけ紙切れ一枚なんですよ。ササッとサインして、然るべきところに提出さえすれば出来ちゃう。
だけど、それを言っちゃあおしまいなんですよ。
結婚するには当人同士の気持ちが大事だし、離婚もまた然り。現代日本ではほぼほぼ恋愛結婚かと思いますけど、こちらのお話に登場するのは、当人の意思なんて尊重されないような立場のお方。なんてったってお姫様です。お姫様っていうのかな、正しくは大公女様です。
だからまぁ、政略結婚ってやつですわな。
あの国と仲良くやりたいから、ちょっとお前、嫁いでこい、みたいなね。そんな感じで大公女のキャロルちゃんは、ソル帝国のウィンウッド公爵に嫁ぐわけです。
でもまぁ、政略結婚だとしても、そこから案外気が合ってうまいことラブラブに――、ってこともないわけじゃないですから。可能性は0じゃない。何せキャロルちゃんは『砂糖菓子のお姫様』なんて言われちゃうくらいベリーキュートですし!愛でないわけがない!
と思ったら、もうぜーんぜん。愛でる愛でないの次元じゃない。そもそも全然会わないし、会っても「お前誰?」状態。
そんなこんなで7年ですよ。そこへ届いた朗報。『離婚して国に帰れ(意訳)』。
ヒューッ!ブラボー!よっしゃやったるぜー!離婚して国に帰るわ!ビバ独身!
そう思って離婚届にサインをするも、相手であるロジャーは一向に応じないと来たもんだ。いやいやお前いまのいままでキャロルちゃんをどんな風に扱ってきたんだよ。とっととサインしやがれよ。読者の心は一つです。ですが、オッケー!サインしたるで!となっちゃあ面白くないのです。
離婚しましょう!
嫌だね!
の攻防が、色んな人を巻き込んでアーラララ。序盤はロジャーの人でなしぶりにコメント欄は大賑わいでしたが、徐々に「本当にヤバいのはロジャーじゃないのでは?」とざわつき始めます。何せヤバいキャラを書かせたら竹神さんは天下一品なのです。キャラの立ちっぷりが半端じゃないのです。
また、竹神さんの代表作、
『悪女が生き残る方法~伯爵令嬢に転生したけど処刑されるなんてお断りです~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354055047106956
を読んだ方なら漏れなく「待ってました!」と大歓喜するあのキャラも登場します!
読んで損なしのドタバタ離婚劇です!完結してますので一気にどうぞ!