21gの正体と、それを見つめていたのは誰だ

「50キロがありえない」

という好きな人の言葉を切実に受け止め思い詰めてしまう。外部から軽率にむけられる女性としての評価が切実に命を削るのだという、とても逃れ難い世間からのジャッジの物語ですね。

とまれなくなったそれは40キロ近くなってもこれでよしとはできない。女性として平均以上と評価されないというのは思われる以上に生存に関わる時代が長かった。そして魂を削るという限界を見るために下された神々の遊びの残酷さがもう……エグイ。

すばらしき社会問題の抉り方でした。