プルプルほっぺ、ジェサーレの冒険

第一部読了時点でのレビューになります。

弱いけれど、心優しくて勇気ある、ぽっちゃり体型のジェサーレ。
彼はいじめれっこです。

物語は、彼の大事な家族。犬のジャナンが怪我をするところから始まります。

仲の良い両親。強く優しいお姉さん。
ジェサーレは自身がもつ能力ゆえに、家族の元から離れ、旅に出ることになります。

まず、ここまでの展開が非常にスピーディーでした。
家族、そしてジェサーレ自身の動揺を迫るように、追随します。

犬のジャナンとの旅路で、ほっぺをプルプルさせる彼は様々な人と出会います。

仲間を作り、魔法を学び、自身の能力がどこから来たのか。
この仲間が非常に良いのです。

力強く優しい大人と、強気だけれど夢いっぱい女の子。
さらには聡い犬のジャナン。

心が躍らずにはいられません。

第一部は思わぬ急展開を迎えて幕を閉じました。
作中作が重要なキーとなるのですが、またこの物語も非常に面白いのです。抜粋部分がパズルのように散りばめられています。

優しい心を大切にする津多さんらしい作品です。
是非、読んでいただきたいと思います。

続きを楽しみにしています。