この船はどうやってたどり着いた?(コールドスリープ編)
コールドスリープ技術についてですが、これは完全凍結、いわゆるずっと凍らせておいて後で溶かして復活させる、というやり方ではなく、「低温の活性酸素水の中で眠りながら、定期的に細胞を若返らせる」という手法を用いています。
これは迷いました。よく、何万年も氷漬けにされていた動物が現代に復活、みたいな話がありますが、実際に生きていた、という事例がない。もちろん、実際ではこういうのは先に死んでから凍ったというのが一般的ですから、生きたままいきなり凍るなんてことは普通はないのでしょう。
かつてゴールドラッシュのあったカナダのクロンダイクでも、ほぼ完璧な状態な3万年前のマンモスの子どものミイラが見つかったようですが(ヌン・チョ・ガ)、死んでから氷漬けになったと言います。
というわけで、別に氷漬けでも良かったのですが、あの世界だと、「不老技術」と「若返り技術」が完成されていることになっているから、そちらに便乗することにしました。
有機物は、究極的には酸化することで朽ちていく、という概念の元、活性酸素水で身体の隅々まで老化を防ぎます、という考え方がまず一つ。
さらに、本編では触れていませんが、日本が誇るスーパー科学者、山中伸也教授のIPS細胞からもインスピレーションを受けています。
今はまだ技術的に到達していないけど、細胞を「初期化」することで若返りが可能なのではと言われています。
現代科学では数タイプの臓器の再生、にまだ限定されていますが、そのうち脳みそだって初期化して若返り可能なのでは、と考えました。
脳みそだって神経細胞の集まり。
シナプス・スキャニングで脳内シナプス構造のデータを読み込み、データを元に初期化された脳細胞が同じシナプス構造を取るようにすれば、記憶だってなくならない、というかなり都合の良い設定です 笑
細胞が初期化されれば、老化の指標とも呼ばれているテロメアとかも復活するだろう、というかなりチートな技術ですね。SFなんで見逃してくださいw
細かいところでは、完璧な栄養配合により変なDNAスイッチが入らない状態にし、栄養分と運動シミュレーション(夢)によりミトコンドリアも活性化させるという、素晴らしいコールドスリープポッドです。
あ、ちなみにクソ頑丈に作られています。
俺も入りたいw
解説「オムニ・ジェネシス」(設定など) 海藻ネオ @NoriWakame
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