第5話 【霊薬・空清石乳】
◇◆◇
《【試練・
《【
……おはよう諸君、
さて、昨日は【
もちろん、力は入るし寝具の感触もあるので、全身がマヒしているというオチでもない。
だがそんな疑問以上に確かに感じられることが一つある。
変化だ。
あらゆる感覚が強化され、世界が少し違って見えるようだ。
少々
変わった。
……まあ外見的な意味で、つまるところ見た目で肉体に変化があるかと言えば、そんなことは到底ない。
幼児特有のぷにもち体型のままだ。
ちなみに進化を遂げた【武骨】と、先ほど混元値を振って上げておいた『
○【
<分類>:武骨
<ランク>:E
<概要>:平凡な人間の持つ肉体よりもやや優れた肉体。
<効果>:修練速度1.5倍
〇【玄魔養生功 四成】
<分類>:心法
<ランク>:???
<概要>:呼吸・姿勢・精神を
<効果>:
<効能>:(
【武骨】は、その効果が1.0倍から1.5倍にまで上昇していた。
そして『玄魔養生功 四成』の方は、二成の8:1から2:1にまで効率が上昇していた。
『武骨強化』の【試練】を達成したため、混元値の残量的には五成まで上げられたのだが、例のごとく【武骨】ランクが足りないという表示が出たため断念した。
現在の混元値でも【武骨】ランクをDまで上昇させることができるが、また気絶してしまいかねないので、夜に寝る前にまた操作しようと思う。
あとは……、ああ、先ほどもらった報酬である【霊薬・空清石乳】の詳細を調べておかなくては。
武侠小説では本当に伝説的な霊薬だが、実際の効能も気になるところであるな。
〇【
<分類>:
<ランク>:
<概要>:
<効果>:【内功・60年】もしくは【体質・
……流石というべきだな、凄まじい効果だ。
まず内功の方だ。
そもそも60年分の内功というのは、
武人たちの武威の強さ・
境地を突破することを『
一つ目は、
二つ目は、肉体。肉体は器であり、武功を繰り広げるための土台であり、内功を支える土台でもある。
そして三つ目は、
そして、60年分の内功というのは少なくとも超絶頂の境地に至るまでに最低限必要な内功の量と言える。
つまり理論上、【空清石乳】を使えば、素人同然の三流の武人が超絶頂の武人に匹敵するだけの内功を得るということであり、これは
例えるなら
……とまあ、ここまで大いに熱弁をふるったわけだが、実をいうとそんなにうまい話でもない。
というよりうまくいく話ではない。
器の問題があるのだ。
この器というのは、肉体のことであり、何より内功を蓄積する
未成熟な肉体では膨大な量の内功に耐えられず、丹田の大きさが足りなければ、内功を受け入れることができない。
つまり現実に本座にとって【空清石乳】の内功を取り込むということは、手に持ったコップに風呂一杯の水を入れようとしているに等しい愚行と言えるのだ。間違いなく零れ落ちるし、無理に入れようとすればコップは割れるだろう。
【空清石乳】は、絶大な力を得ることができる伝説の霊薬であり、もし本座がそれなりの境地に達していたのなら、間違いなく60年分の内功として吸収したのだが、現状ではもはやシステムが作った罠とも、あるいは拙速をたしなめる教訓を与える教材とも思えてくる。
そうでなければチュートリアルの段階で報酬となっていることがわからぬほどの伝説級の代物である。
まあ今回は今の本座に役に立つ【体質・調和之力】と【体質・無病長寿】の力を取り込むとしよう。
ちなみに詳細はこんな感じだ。
〇【体質・
<分類>:体質
<概要>:
<効果>:
〇【体質・
<分類>:体質
<概要>:高位の
<効果>:
……うむ、正直言って【調和之力】の方は効果が良く分からんが、【無病長寿】の方は本当にありがたい限りだな。
寿命は死ぬまで知る由もないが、幼い我が身にとって病気というのは最も警戒するところである。菌という概念すら存在しないらしいこの世界で、病気にかからないというのはこの上なく大きな利点だ。
毒耐性の獲得も君主となるうえで必要なものなのだろう。
……ふむ、しかし【
ちなみに今日は『鳳声の賜り』はない。本日の【日々修練】はこれだ。
◇【日々修練】
・
・
人とモノをそれぞれ10回ずつ鑑定すればいいようだ。物品の方の1回は【霊薬・空清石乳】を鑑定したおかげだな。
大した手間でもないようだし、今日の散歩中にでもこなせばいいだろう。
あとは……そうだな。
今後は、チュートリアル3の【試練】がすぐに達成できない分、【日々修練】と『玄魔養生功』を運気する毎日となるはずだ。
修練速度を上げるため、武骨の強化を忘れないようにしなければ……。
ついでに【武骨】をFランクからEランクに強化したことで【体質・
《【
《【
《『混元値』を10獲得しました。『混元値』を10獲得しました》
《【体質・超聴覚】Lv.0→Lv.1に強化されました》
《【武骨・
《【武骨】が進化します。強制体質変換が開始されます。所要時間 約6時間》
《変換中……》
リザルト
混元値 161(開始時)
+1020 -1150
混元値 31(武骨強化終了時)
・丹薬と霊薬と内丹
性質が陰陽どちらかに偏っているものがあり、特に陰に偏っているものを
極陽の霊薬を服用する時は、同質である極陽の性質を持つ
極陽、あるいは極陰の霊薬をそのまま服用すると、熱気で体内を焼かれ
<例>:
<例>
<例>
転生したら天魔神教の教祖の末息子であったゆえ、頂点にまで上り詰めてみようと思う 聖天 @se_san
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。転生したら天魔神教の教祖の末息子であったゆえ、頂点にまで上り詰めてみようと思うの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます