ぶっちゃけ中間はどの程度で通れるのか

「短編賞は、具体的にどのくらいの条件下で中間突破の見込みが出てくるのか?」


 この疑問について、確かなことを言えるのはもちろん選考側だけではあるのですが……

 筆者の経験として「カクヨムコン8ではこのくらいの★で当落分かれた」という値はあります。



【筆者体感値】

 以下は、筆者のカクヨムコン8短編賞応募作を期間内の獲得★数順に並べたものです。


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「笑顔のベリーソース」★103

 https://kakuyomu.jp/works/16816927861260911907

「ある同人作家の墓標 ~10年書き続け11年目に筆を折った二次創作同人作家の崩壊記録~」★90

 https://kakuyomu.jp/works/16817330652026401936

「インディアスにおける我が師についての簡潔な記憶」★28

 https://kakuyomu.jp/works/16817330650213691410

「白夜灯」★27

 https://kakuyomu.jp/works/16817330650213438526


 ↑↑↑ここまで中間通過↑↑↑

 ↓↓↓ここから中間落選↓↓↓


「開封府、遥か遠く」★21

 https://kakuyomu.jp/works/16817330650213176689

「サンタはいないと気付く日に」★15

 https://kakuyomu.jp/works/16817330650213789812

「ママのミートソース」★13

 https://kakuyomu.jp/works/16817330650213983642

「香草、秋桜、カジキの妖精」★11

 https://kakuyomu.jp/works/16816927861287693883

「闘鶏」★9

 https://kakuyomu.jp/works/16817330650213587841

「風穴」★9

 https://kakuyomu.jp/works/16817330649320721509

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 これを見るかぎりですと、「カクヨムコン8での筆者の場合は」おおむね★25前後で当落が分かれたように思われます。



【全体データ】

 自分のデータだけだとさすがにサンプル少なすぎるので、全体の集計データからも中間通過ライン推定★数を算出してみます。

 データは下記を参照させていただきました(期間内大変お世話になりました。ありがとうございました!)


 別館・カクヨムコンデータ(柴田 恭太朗様)

 https://kakuyomu.jp/works/16817330650806209826


 こちらをもとに、最終ランキングでの「応募総数全体の10%」にあたるラインの★数を確認してみます。


 ・ファンタジー部門 ★27

 ・恋愛・ラブコメ部門 ★24

 ・現代ドラマ・ホラー部門 ★34

 ・エンタメ総合部門 ★35

 ・令和の私小説部門 ★42


 おおむね体感と近い値のように思います。


 10%ラインの値から考えると、おおむね★30台あたりから中間通過の可能性が出てくる・★50くらいまでいけばだいぶ高確率、と考えてよさそうに思います。



【★数以外の要素】

 ただ実際問題として、★数が多くても中間で落ちたり、★数が少なくても中間通ったり、というケースはあります。

 カクヨムコン8でも、最少は★12で中間通過しているケースがありました。

 それぞれについて、私が知る限りは以下のような要因があるようです。


[★が少なくても通るケース]

 こちらは編集部の判断によるものと思われます。

 実際、募集要項には「応募された作品の中から、読者選考によるランキングを、カクヨム編集部による一次選考を行います」とあるので、短編賞については読者人気だけが指標ではないと明記されています。

(実際私も、当初はそこに希望を見出して短編賞応募を決めましたし……)


[★が多くても落ちるケース]

 短編賞の一人頭中間通過数には上限が設けられているようです。

 また上限に達しない場合でも、一人あたり複数作が通過ラインを超えていると一部が落ちる場合があるようで、この場合は必ずしも★数順に通過するわけではない(★数が少ないものが通り、多いものが落ちる場合がある)ようです。



 いずれも、応募者側で判断することができない要素ではあります。

 特に「★が多くても落ちるケース」については、投稿作の大半で10%ラインを超えられるような人気作家さんだと、判断の難しさにもつながりそうではあります……そういったケースだと逆に本命絞りづらそうですね……。



 と、筆者本人だけの経験ベースで書いている考察の限界が早くも露呈してきましたが。

 次回は「筆者の経験上、カクヨムコン8短編賞で受賞の妨げに『ならなかった』要素」について、語ってみようかと思います。

 これに関しては、自身で証拠を出せるものばかりなので、実例としての価値がそれなりにあるかな……と、思っています。

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