GLORIA
雪待びいどろ
GLORIA
パソコンにSDカードを差す。キュン、と機械音が鳴ってディスプレイにデータが表示された。適当にスクロールして正しいものであることを確認する。
「……よし」
ブルーライトカットの眼鏡をかけて、僕は頬杖をつく。
時刻は放課後、午後五時少し前。今日の最終下校は七時だから、これからの二時間で今日の作業を終わらせる必要がある。
気合を入れて、まず、一番上のデータをクリックした。
*
青空の中心から強烈な熱と光を照射してくるのは、真上に輝く太陽だ。まだ七月のはじめなんだからそこまで太陽も本気にならなくていいんじゃないかと思う。ほら、もう頭が燃えそうなくらいに熱いじゃんか。
「ふぅ……」
額に早くも浮かびはじめた汗を拭う。目の前に広がるグラウンドを駆け回るのは、ソフトボール部、野球部、陸上部、サッカー部だ。
絶え間なく聞こえる声と太陽と同じくらいの熱気と、手足が震えるほどのアウェイ感に負けないように、深呼吸をひとつ。
そして、グラウンドの砂を踏む。一番手前で活動している野球部の、端の方で素振りを繰り返しているユニフォーム姿の人に声をかけた。
「あ、あの」
「うん?」
まっすぐこちらを見る瞳と、太陽に焦がされた肌。頬を滑る汗は光り輝いていて、その人の努力が垣間見えた。
「……新聞局の、
首から下げた、相棒と『新聞局 取材中』のカードを見せる。その人は納得したように、ああ、と頷いた。
「野球部のみなさんの、写真を撮らせてもらってもいいですか」
黒い目を見開いて、一瞬の間。
「俺たちの?」
「はい」
僕がうなずくと、練習している仲間の方を向いて
「新聞局の取材が来たぞ!」
と声を張った。その声に仲間たちは呼応する。
「え、そんなに」
大げさなものじゃ、ないんですが……。おずおずと言うと、その人は白い歯をのぞかせて笑った。
「俺ら調子のいいヤツばっかだから。これくらい言った方がいいんだよ。みんな待ってたから」
その人はずっと手にしていたバッドを置いて、帽子を深く被り直す。
「俺ら野球部は、大会ででかい成績を残しているわけじゃないし強豪なわけでもない。だけどさ、全員、他校に負けないくらい全力だし本気だし……輝いてると思うからさ」
撮影、よろしくお願いします。
その人は僕に頭を下げて、仲間たちの方へ駆けていった。
僕は相棒、黒い一眼レフを構えてファインダーをのぞく。
白いユニフォームのせいか、太陽の光のせいなのかは知らない。
その背中は確かに輝いていた。
*
一枚目、野球部の人の、ひとつの数字が描かれた白い背中をはじまりとして野球部の写真が続いている。
青空の中を飛ぶ白球と、それを追いかけるまっすぐな瞳。
グラウンドを滑る体と伸ばされた腕、そして捕まえる白いボール。
ボールが空を飛ぶ一瞬間の緊張と、誰にも切れない集中。
「うぅ……」
一発目から悩むなぁ。これから一枚だけ選ぶのか……なんて、頭を抱えながら画面をスクロールする。
野球部が写っている最後の写真をクリックすると、ディスプレイいっぱいに映し出されたのは、青空の下の、砂にまみれた笑顔だった。
「……選べるわけないよ…」
グラウンドの部活の写真は、それから何十枚も続いている。
サッカー部の、伸ばした指とその先にあるゴール、サッカーボールを追いかけて蹴る大地、最後まであきらめないキーパーの雄姿、空に突き上げるガッツポーズ。
ソフトボール部の、全身の力をこめてボールが手から放たれる瞬間、汗を拭いながらも前を捉えて離さない目、チャンスを掴みに行くスライディング、光り輝く笑顔。
陸上部の、自分の背丈よりも高いバーを文字通り飛び越える姿、全力で前に進む後ろ姿、何度も繰り返すスタートの練習、仲間と自分を讃えるハイタッチ。
もういいや。ちょっとずつ絞っていこう。
幸先の悪いスタートに辟易しつつも、クリックとスクロールを繰り返す。
*
今日の武道場の割り当ては、なぎなた部らしかった。
薙刀は刀よりも間合いが広くなるので、平安時代は武器として重宝されていたらしい。その後、槍が登場したことで戦場の出番はなくなったけれど、刀が剣道の竹刀に姿を変えたように、薙刀はなぎなたに姿を変えて、今もここにある。
先生を通して許可はもらっているので、堂々としたらいいのだけれども。
「あ、あの……新聞局です、写真撮りますです、よろしくお願いします……」
「はい、どーぞ」
びくびくしながら武道場の端の方に立つ。一瞬を見逃すまい、みたいな張り詰めた空気で満ちていて、カメラを構えるまでの動作すら躊躇われる空間。
一瞬を見逃すまい、という気概は僕のカメラも同じだけれど、緊張感が違う。桁違いだ。グラウンドのときとは違う意味で汗が伝う。
落ち着こうと息を細く長く吐き出した直後。
「すねぇぇええっ!」
静まり返った空間に気合の声が響いた。そして、防具となぎなたがぶつかる音が続く。
「わ、ぁあ……」
それを合図としたかのように、あちこちで打ちあいがはじまる。
その打ちあいの音と気合の声に負けじ、とか言えたらかっこいいんだろうけどな、なんて思いながら、僕はおそるおそるカメラを構えてファインダーをのぞく。
気迫負けってやつだけど、負けてもいいか、なんて思う。いやに清々しい敗北宣言に苦笑してしまった。だって、この迫力と強さに勝てるはずないから。
ここまで本気でカメラを構えたことって、あっただろうか。
あまりに素早いその動きに、指がついていかない。その迫力とスピードを、写真に描けない。
「どうしようかなぁ……」
僕はカメラのシャッタースピードをいじる。レンズが光を取り込む時間を短くすることで、その『瞬間』を収めるんだ。
ここまで本気になったことはないかもしれない。だけど、それが今の手を抜く理由になりはしないから。
今はただ、僕の全力を。
脚を踏み込む。なぎなたが動く。脛を打つ。残心。その全ての瞬間を。
軽やかなシャッター音は、なぎなた部の声となぎなたと防具のぶつかる、まるで何かが爆ぜるような音にかき消された。
*
武道場は、なぎなた部、剣道部、卓球部の、体育館は、バドミントン部、バスケ部、バレー部の活動場所だ。細かく割り当てが決まっていて、何日かに分けて取材をした。
スクロールすると、そのあたりの部活の写真が並んでいる。
なぎなた部の、足を踏み出す一瞬を見定める真剣な目、一ミリも動かない体となぎなた、かと思えば目が追えないほどのスピードで相手を捉えるその瞬間。
僕の決して良いとはいえない反射神経を研ぎ澄ませて、シャッターを切った。切り取られた一瞬はたくさんあって、またもや選ぶなんて至難の業であることに気づいて唸る。
シャッターと動作のスピードに慣れるまで時間がかかったので、結局なぎなた部には三十分くらい滞在していたっけ。最後には、面をとった素顔も撮らせてもらった。
汗だくの笑顔はやっぱり、かわいくてかっこいいと思った。
それは他の部活も同じ。
なぎなた部で養った感覚をフル活用して、一瞬の動きを捉える。
剣道部の、竹刀が相手を捉える瞬間、一歩を踏み出す瞬間、まっすぐな瞳、輝く笑顔とピースサイン。
卓球部の、ラケットがピン球を跳ね返す瞬間、全身を動かして球を追う瞬間、相手の動きを見つめる瞳、肩を組んで生まれる笑顔。
バドミントン部の、飛び込んでシャトルを掬い上げる瞬間、高く跳んでスマッシュを打つ瞬間、シャトルを捉えて離さない目、仲間と浮かべる満面の笑み。
バスケ部の、隙をついて前に進む瞬間、リングを目指して跳ぶ瞬間、ボールを追いかける眼光、大輪の花のように一斉に咲く笑顔。
バレー部の、サーブのために翔ける瞬間、体を滑らせてボールを拾う瞬間、一瞬を逃がすまいと見開かれる目、仲間と自分とを讃えて生まれる笑み。
どこかの部活が格別に輝いているわけではない。星のように静かでも、太陽のような輝きがどこにでもある。どこにでも溢れている。
残る運動部はひとつ、テニスコートで練習を重ねるテニス部のみだ。
両手でラケットのグリップを握り全身の力を込めて打ち返す黄色い球は、向かいのコートの地面に穴を開けるんじゃないかというほどの迫力だった。案外広いコートの中を、一瞬の好機を探して、滴る汗もそのままに駆ける。
切り取りたい一瞬は、永遠にあった。
*
校舎に戻って、直射日光がないことにほっとする。いったん持っていたタオルを使って丁寧に手汗を拭い、カメラの手垢もついでに綺麗にしておく。
ファインダーをのぞくと、ふと目に映ったのは。
「あれ、霧谷じゃん」
「あ……」
かばんを背負って今まさに帰ろうとする男女が二人。クラスメイトの雲野くんと海野さんだ。ちなみに二人とも名字は、うんの、と読む。
「何してるの?」
「ちょっと、新聞局の取材で」
「へぇ、すごいな」
一眼レフだし、と雲野くんが言う。海野さんは優しげな微笑みを浮かべて、
「大変だね、がんばれ」
と応援してくれた。
二人はそのまま通り過ぎて、下駄箱に向かう。僕はそんな二人を引き留めた。
「写真、撮らせてくれない?」
雲野くんはいーよ、とピースサインを作って、海野さんは気恥ずかしそうに笑う。二人の笑顔にピントを合わせてシャッターを切って。
「ありがとう」
「全然」
「……ありがとう」
二人はそう言って手を振って歩いて行く。
僕はそっとカメラを構えた。
正面からの笑顔じゃ、写らないものがあると思う。ひとつだけの一瞬じゃ、きっと全部は写らない。きっと全部のきれいも、かっこいいも、かわいいも、切り取れないから。
切り取ったのは、並んで歩く雲野くんと海野さんの背中。その二つが微妙に離れていて。
もう一枚撮ろうとしたけれど海野さんに気づかれたので、さっとカメラを隠す。何もしてないよ、という意味を込めて首を振ると、苦笑してピースをしてくれた。
一度は下ろしたカメラをもう一度構える。
雲野くんの背中と、海野さんのピースサイン。
それに気づいた雲野くんと、海野さんの照れたような笑み。
二人のピースと、笑顔。
結局、たくさん撮ってしまったので、二人にモデル代として現像した写真を渡すことになった。
*
部活だけじゃない、そんな日常もいっぱい撮ったなぁ、なんて思いながらデータの確認を進めていく。
*
「お、霧谷」
その声に驚いて振り返ると、白いシャツの袖をまくりあげた先生がひとり。
「くじら先生」
「取材は進んでるか?」
「はい」
新聞局の顧問の、くじら先生だ。名字が鯨なので、みんな真剣にくじら先生と呼んでいる。入学したばかりのときは、くじらではなくイルカのネクタイピンをよくしていたので違和感がすごかったのだけれど、今となってはもう日常だ。今日もイルカが日光を反射してちょっとだけ眩しい。
たった一人しかいない新聞局だけど、全部活動の取材を進路指導部にかけあってくれた熱心な先生で。
「いっぱい撮らせてもらいました。ありがとうございます」
「よかったよかった。何かあったら遠慮なく呼んでくれたらいいから」
「はい」
くじら先生は、じゃ、と手をひらひらさせて廊下を歩いて行く。僕はレンズのピントをその背中に合わせた。
後ろ姿、第二弾。
右手で赤ペンをくるくると器用に回しながら遠ざかっていくやや猫背気味の背中は、僕らを待っている未来の、ひとつの道しるべ。
くじらよりも大きい背中。
*
それだけじゃない。放課後の教室に立ち寄ってみると、談笑しているクラスメイトが数人残っていた。その手にあったのはなんと、一本の紐。どうやらあやとりをして遊んでいたらしい。その様子ももちろん写真に収めた。
色とりどりの紐を編んで生まれたものと、仲間の笑顔。
さすがに、とれる? と言って、懐かしの川を差し出されたのはびっくりしたけれど、久しぶりにやってみると案外楽しくて、夢中になっていた。楽しかったことは、頭で覚えていなくても体で覚えているんだなぁ、なんて、はるか昔にコンプリートした連続技で遊んでいた。
ふと通り過ぎた自習室では、ペンを動かして教科書とノートと向き合っている人の姿があったので、頼み込んで撮らせてもらった。
目標にむかってひたむきに努力を続ける背中、真剣な瞳。
何かに真正面から向き合って本気でそれに取り組み続ける人のことを、きっと人は『かっこいい』と言うんだろう。
写真は不思議なもので、切り取った時間をそのまま保存できる。冷凍保存なんかよりも鮮度を保って、カメラマンの腕次第では感情ごと置いておくことも可能だ。
僕にとって、そこはまだ遥か遠い場所だけれど。
「ふぅ……」
だけどもちろん、どんなにすごいカメラでもカメラマンでも、切り取れないものがある。
*
「失礼しま……す」
文化部の取材もしないといけないので、教室の扉をノックする。運動部の取材を経て、それなりに度胸がついてきたと自負していたけれど、中から聞こえてきた大きな音に圧倒されて隅で突っ立っているのが限界だった。
吹奏楽部。
この学校では唯一、音を奏でる部活だ。
ちょうど合奏練習の最中だったらしい。幾重にも重なる音色は不思議にひとつにまとまっていて、大きな塊になって僕を押し倒す。だけどその塊は、得体の知れない怪物ではなく。
「じゃあ、そこのところからもう一回」
指揮者の手が止まると演奏も止まる。短い指示が飛んで、再び腕が持ち上がると音楽が始まる。
胸の奥に轟くような迫力の音楽は、一ミリもたゆまぬ努力の賜物だ。
カメラを構えて、シャッターを切る。
きらりと反射するトロンボーンや、黒光りするクラリネットや、木材の温もりを感じさせつつ強く輝くファゴットや。そんな楽器たちは、奏者がいないと音は生めない。同じように奏者は、楽器がなければ奏でられない。
持ちつ持たれつの関係が無数に重なって、ひとつの音楽になる。
「あ……」
軽く撮ったものたちを見返す。けれどそこで、ひとつのことに気づいた。
写真って、音は残せないんだ。
当然のことなのになんだかそれがすごく悔しくて、どうしようかと大真面目に考えた。みんなの真剣な表情を際立たせるためにF値や露出量をいじってみたり、構図を変えてみたり。
だけど、無理だった。
全てを写すことなんて不可能なんだ、と少し物足りなく思った反面、ほっと安心もする。
こうやって心が震える瞬間が、誰かにひとりじめされることはないんだ。
誰にも奪われないんだ、と。
*
もどかしかったなぁ、なんて、文化部の取材を思い返してみて思う。
吹奏楽部の音楽も、放送局の声も、かるた部の静寂も、どれも写真には写っていなかった。
いや、運動部もそうなんだけどね。
あの緊張感も雰囲気も、写真で表現することはできるけれど、そのままを写すことはできない。
それもまた、写真の面白いところ。
画面をスクロールしていくと、文化部の写真が並んでいる。
吹奏楽部の奏者たちの姿。
書道部の真っ白な紙に字を描く姿。
ESS部の新たな世界を開拓していく姿。
放送局の声で心を届ける姿。
自然科学部の探求を続ける姿。
かるた同好会の感覚を研ぎ澄まして札を追う姿。
華道同好会の草花と対話しながらもう一度命を渡す姿。
美術部の異世界への扉を創り出す姿。
マジック部のイリュージョンを生み出し続ける姿。
将棋同好会の盤面の上で静かに火花を散らす姿。
文芸部の文字で世界を創り上げる姿。
どれも輝いていて、かっこよくて、全てを写しきれていない写真を見るだけで笑みがこぼれてくるほどだ。
あぁ、みんな、すごいなぁ、なんて。
そんなことを思った、そのとき。
「こんにちはぁ」
「どーもー」
「失礼します」
「あっつ……」
「もう天国って書いてエアコンって読ませていいと思う」
「じゃあ地獄はアウトサイドか?」
「それを言うなら、
パソコン教室の扉が無遠慮に開く。
「お、やってるんだね、霧谷くん。お疲れー」
手にさげているビニール袋を高く掲げて、その人たちはやってきた。僕は、お疲れ様です、と会釈する。
新聞局の局員ひとりでは、新聞を一枚かき上げるのですら大仕事になる。ましてや僕は写真ばかり撮ってきたんだから、文字を書くのは苦手だ。
そんなときに助けてくれたのが、今やって来た文芸部の七人。
定期的に発行する新聞に原稿を上げて、空白を埋める手伝いをしてくれている。今ではエッセイ欄と、そして『今日の名言』欄を含めた紙面の三分の一が文芸部の管轄だ。
今日もその原稿を持ってきてくれたらしく、手にはひとつのUSBがあった。
「いつものね」
「ありがとうございます」
文芸部、と手書きで書かれた小さなメモリの中に、この人たちが創った世界が入っているんだと思うと、ずしりと重みが加わる感触。
「ほわぁ……これ、次の特集の写真たち?」
「はい」
ディスプレイをのぞいて、うわぁ、すげぇ、めっちゃある、なんてみんなが言うものだから気恥ずかしくなって俯いてしまった。
「すごいねぇ……」
「いえ、そんな……」
「謙遜しなくていいんだよ。だって、みんなすごいんだから」
『今日の名言』欄を担当してくれている三年の大槻さんは、そう言って笑ってくれた。
「……ひとつ、気になっていたんだけどさ」
画面の写真を見つめている、同じく三年の三浦さんは、ふとつぶやく。
「霧谷くんは被写体にならなくていいの?」
「え?」
「だって、ここに色んな部活の写真があるけど……新聞局の写真だけ、ないよね?」
「そうですね」
「そうですねって……君も十分輝いてるから、もったいないと思うけど」
さも当然、とでもいうように出てくる言葉がむずがゆくて、紛らわすように笑った。
この世界は広くて、たくさんの人がいる。だから『自分にしか』できないことなんて、なかなかないと思う。自分よりもすごい人が、きっといるから。
だけど、それが何かをあきらめる理由になってはくれない。そのことは、ときに残酷で、たやすく心を折ってしまう。
それでも僕は、掴みたいものを追い続けたいと思うんだ。
他の誰でもない、自分のために。
自分が自分のことを、あきらめないでいられるように。
それからいくらか新聞発行に関する事務的な打ち合わせをしてから、文芸部は去っていった。またひとりになった教室で、白い天井を仰ぐ。
思い出すのは、真夏の太陽の下に輝く笑顔と、汗と涙。
悔しいことも辛いことも、全部全部受け止めて、仲間と一緒に進み続ける姿。
写真では切り取りきれない熱を湛える、みんなの姿。
瞼の裏に浮かんだ情景に力をもらって。
「……やりますか」
僕は、再びパソコンと向かい合った。
自分を信じて、涙も汗も力に変えて、仲間と共に挑戦を続ける勇者たちに。
『栄光あれ《グロリア》』
なんてね。
GLORIA 雪待びいどろ @orangemarble
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