柔らかな光に照らされるような茶会と音色が優しく響く

事故で視界がぼやけてでも、ピアノを弾くために音大に来た那由。でも、好きなことを最後だからしたいという考えを持てる、彼女の考え方の持ち方が私はいいなと思いました。好きだから最後くらいは何を言われようともやってやる、絶対に。という強く熱い思いよりは、のほほんとしてて、でも意志はちゃんとある。という感じ。だから、周りの人達にも恵まれたのかなとも思います。
チェロ奏者の京の変わっていく態度や他者を考える気持ちの変化も、魅力的だなと思いました。

段々と深くなる気持ちは、お茶を優しくいれるときのような音としているように、響いていく物語です。