第四章 泣きたいほどに
やっぱり。
私は、あなたが好き。
紫陽花のうつろいを。
何度か、眺めていたけど。
タックンの仕草。
タックンの声を。
いつも。
ずっと。
胸に抱きしめていました。
だから。
雨の煙る日。
紫陽花のむこうから。
あなたの笑顔が見えた時。
私は駆けだしたのです。
傘もささずに。
濡れた私の肩を。
あなたはギュッとして。
優しく。
囁いてくれたのです。
紫陽花は。
うす紫が。
やっぱり、綺麗だねって。
私は。
答えの代わりに。
タックンを。
ギュッとしたのでした。
だって、あなた・・・ 進藤 進 @0035toto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。だって、あなた・・・の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます