概要
百合というのは関係性の絶望であり本来は暴力である。
開いていたスマートフォンの液晶に雪がひとつ落ち、液晶の画面を伝って地面に落ちるのを見て、私はスマートフォンを見るのをやめ、コートのポケットの中に仕舞った。何かメールやラインを打っていたのではなく、見ていたのでもなく、ましてやゲームをやったりインターネットを見ていたのではない。何もする事が無かったからスマートフォンを開いて、待ち受け画面と今の時刻、残りの電池を確認しただけだった。
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