田舎から都会へ出て来た君へ:午前3時の詩

ぞいや@4作品(■🦊🍓🌏挿絵あり)執筆中

顔も知らない貴方へ

 ふと、田舎の風景を思い出す午前3時。

 大人の目線で思い出し、子供に目線になって、その世界の広さに驚く。

 そして大人の目線に戻り、その世界の狭さに改めて気付く。


 坂の上にあった小学校も、遠回りだった友達の家も、家の横にある畑へと上る階段ですら、自分の家ですら、遠くて、広かった。


 全ては無知故に。

 世界を、「広い」を知らない故に、それは仕方のないことだ。


 別に悪い話ではない。

 ただ、そうだったというだけの話。


 そんな田舎を離れ、都会に生きて、自分の世界は本当に広がったのだろうか?

 もしかしたら、子供の頃の方が広い世界に生きていたのかも知れない。


 午前4時――思考の海に溺れる自分に気付く。


 コレは不安か?

 違う、思考を楽しむ余裕があるのだ。

 人生、大いに楽しんでいこう。

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