ランドルト環の切れ目が恋の切れ目よ、と眼鏡女子は言った。
よなが
本編
十六歳の頃から毎年、夏になると年上の女性に抱かれている。しかも別々の人で、全員がその場限りの関係。
私たちが初めて出会ったのは梅雨が明ける前だったけれど、この四度目の時には既に明けていた。夏の夜、二人きりの部屋。丸出しになっている彼女の肩や鎖骨、それに裸足が否が応でも視界に入る。
「
そう言った彼女の瞳、アンダーリムでスクエア型の眼鏡の奥にあるそこに、確信があった。私がその誘いを絶対に断らないという確信が。
大学生の江梨と、大型ショッピングモールの三階に構える若年層向けの眼鏡屋の店員である私とは動物園で知り合った。
その日は水曜日で朝から曇天、予報では午後からところにより雨だった。梅雨にしては寛大な空模様であったと言えるが、そこにひしめく灰色の雲は陰鬱としていた。土日祝は出ずっぱりなことが多い私の休日は専ら平日にあり、大抵は天気に関係なく自宅で過ごす。
けれど、その日はメガネザルを見に行こうと急に思い立った。別段、深い理由はない。自分が契約社員として今の店に就職することになった経緯と同様に。
その日の午前九時過ぎまでメガネザルは、その存在を私にきれいさっぱり忘れ去られていた。なのに、いきなり頭に浮かび上がってきた。あ、そんなのいたなと。
ネットで調べてみると、国内ではなんと上野動物園でしか見ることができないそうだった。スラウェシメガネザルという種類で、スラウェシというのは、インドネシアの中央に位置するスラウェシ島に由来しているのだとか。私にとってはインドネシアの中央も端もよくわからないのと同じく、上野動物園は東京の上野にあるということしか知らなかった。
結局、私はメガネザルの代わりにワオキツネザルを見に行くことにした。ワオキツネザルであれば県内の動物園でも飼育しているのが判明したからだ。こうした柔軟な発想、ある種の変節によって救われたことがこれまでに何度かあった。逆に信念のなさを悪く言われたこともあるにはある。
そんなわけで午前十一時前に私はその動物園へと到着した。園内マップを見てワオキツネザルの檻の場所を確かめると、シロクジャクもニホンジカもアカカンガルーもちらりとだけ見て、残りの動物は完全に無視してそこへと向かった。
飼育頭数が四頭の割には広い檻だった。ただ、解説が記された掲示板にはワオキツネザルは十頭ほどの群れを作るとある。マダガスカルのことはインドネシアよりも遠くに感じた。
数分眺めた後、自分が見飽きたことに気がついた。最初こそ、その体長より長い尾がぶらぶらしっぱなしではなく意外とぴんっとしている様に「わお!」と心の中で感動していたが、すーっと興醒めた。
しかたないので、彼らに眼鏡をかけさせるのならどんな眼鏡がいいのか考えることにした。
「好きなんですか、ワオキツネザル」
そのとき不意に横から声をかけてきたのが江梨だった。
私が白Tシャツに黒パンツという恰好であるのに対し、彼女は鮮やかなブルーのノースリーブに下はベージュのワイドパンツを履いている爽やかな装いだった。明るい色のベースボールキャップに、収まりきらない濃いブラウンの髪が肩まで垂れている。
「アンダーリム」
「えっ」
「ああ、ごめんなさい。似合いそうだなって。目元ぱっちりしているし」
「えっと……」
「眼鏡の話。どのブランドのどれってまではわからないけれど」
「お姉さんがかけているのは?」
「メタルのフルリム。形としてはオバール、ようは楕円。アンダーリムってのは、レンズのリム……縁が下側にしかないタイプ」
「お姉さんは初対面の人にどんな眼鏡がいいかを考える人なんですか」
「仕事では。プライベートではそんなことない」
江梨はワオキツネザルの檻をちらりと見やり、そしてまた私を見なおすと微笑んだ。暗に「今はプライベートですよね?」と示してくる。そのとおりだから何も言えない。
ほどほどに丸みがあってやや面長とも言える彼女の、小さな唇はよそ行きのそれではなかった。つやつやしていない。少なくともデート中ってことはないはずだ。こうやって知らない女に話しかけているわけであるし。
「よければ、いっしょに見て回りません?」
「私と? ガイドなんてできない。今日はワオキツネザルを見に来ただけなの」
「そんなに思い入れがあるんですか」
「ない。メガネザルを見るには東京まで行かないといけないそうだから、じゃあ、ワオキツネザルにしておこうって」
たぶんこれまでの人生で口にしてきた「ワオキツネザル」よりも今日一日で口にした回数が多い気がする。そんな私を江梨はまじまじと見て「お姉さん、面白い人だ」と笑った。嫌味のない、笑い方だった。それで私もつい気をよくして「そうかも」と同意した。
それから私たちは園内を見て回った。
江梨は特定の動物を目当てにしてやってきたのではないらしかった。彼女は高校生まで隣県で家族三人で暮らしていて、一年の浪人生活を経て今は一人暮らしをしている大学一年生だと教えてくれた。住んでいるのは、私の家からそう遠くなく、徒歩三十分圏内。
今日は教員側の関係で休講になり時間が浮いたので、来てみたとのことだった。私と違って、江梨は子供の頃から動物が好きで一時は飼育員や獣医を目指していたこともあったのだという。
動物園を出て、別れ際に江梨は連絡先を交換したがった。私は言われたとおりにそうしてから「でも」と眼鏡の鼻あての位置を指で正した。
「たぶん私から連絡することはないし、連絡されても楽しい会話はできない」
「今日は楽しかったですよ。一人で回るよりもきっと」
「都合のいい友達はいないの?」
「……ここ、わりと辺鄙なところじゃないですか。しかも曇り空。付き合ってくれるほど親しい子は大学にいなくて」
「じゃあ、作ることね。もし次に誘われても私はイエスと言えないと思う」
「大丈夫ですよ。県内の動物園巡りをしましょうだなんて言いません。ただ……瑞樹さんには不思議とシンパシーを感じるので、また会いたいです」
「シンパシー」
反射的にその言葉をオウム返ししていた。チンパンジーではないのはわかる。共感や同情といった意味で、今は前者のニュアンスだとは思う。
「これ、あずけておくので!」
江梨はキャップを脱ぐと、私の頭にすぽっとはめてきた。こういうのって大人が小さい子供にでもやるものでは? 麦わら帽子を託す海賊のやつなら漫画で読んだ覚えがある。
「今度会ったときに返してください。それでは!」
そう言うと、先月に誕生日を迎えて二十歳になったばかりの江梨は無邪気な子供みたいに駆けていった。私は追いかけてその託されたキャップを突き返すか少し迷った。良識のある大人がどう振る舞うかを思いめぐらしてみて答えが出なかった。
とりあえずわかるのは、同じバス停で待つことになりそうだから彼女が気まずくならないように、私はバス停に牛歩で向かうべきということだった。
私はキャップを手に取ると、ほとんど無意識に、そこに残る匂いを嗅いだ。雨よりは陽の香りがした。
二度目は彼女の大学近くのカフェで待ち合わせて会った。たしかまるっと一週間後の水曜日で午後三時過ぎだったと思う。
私がキャップを返そうとすると「今日のコーデには会わないので次回でお願いします」と言ってきたから、ここでフリスビーみたいに投げると脅したらしょんぼりと受け取ってくれた。きれいめのワンピースとキャップを合わせるコーデなんていくらでもあるはずだ。
「瑞樹さんの働いているお店では、度なしのも扱っているんですよね?」
私が今の職場に就職した経緯について、就活中に自分の眼鏡を踏んづけて壊し、新品を買おうと来店したのがきっかけであるのを明かすと、江梨はそう訊ねてきた。
「ええ、もちろん。作る気になった? おしゃれに敏感だって言うなら複数本買って。色や形も種類ってたくさんあるから。売り上げに貢献して」
「瑞樹さんが手とり足とりお勧めしてくれるなら」
「面倒だから嫌」
「ふうん。販売の個人ノルマあるんじゃないですか。大人しく、ピュアな大学生を騙しておけばいいのに」
「そんなノルマない……こともない。表向きにはない。というか、ピュアな子はそんなこと言わない」
「そういえば視力検査って未だにあれなんですか。ほら、あのCみたいな」
「ランドルト環」
「あれ、そんな名前あったんですね。黒いお玉で片目を隠して……」
「店だと目を近づけて測定する機械を使っている。ついでに言えば、乱視の有無を調べるのに別の機械も必要。まぁ、いいのよ仕事の話は」
「そうですね。どうぞ好きなだけリラックスしてください」
なにがそんなに楽しいのか江梨はえくぼをへこませ笑い、私を眺めていた。
たわいない話をだらだらと続けて、もう解散しようという時になると、彼女はおそるおそる「また会ってくれますか?」と頼んできた。私は「そうね、何か美味しいものを食べに行きましょう」と半分は社交辞令のつもりで言った。でも、その後日に彼女から連絡が来た時はすぐに返信していた私だった。
三度目に会ったときは、二人してインドカレーを食べて汗を流した。
私の家の近所にある店で、長らく気になっていたのだが一人で入る勇気がなかった。そういう事情を話すと「一つ、貸しですからね」と言い、江梨は付き合ってくれた。事前に「カレーにまみれてもいい服装をしてきて」と連絡したときには「変なお祭りにでも誘う気ですか」と返してきた彼女だ。
「今度、眼鏡買いに行くので、シフト教えてもらっていいですか」
帰り際、遠くの入道雲を仰ぎ見ながら江梨が訊ねてきた。
「わかった。そうだ、彼氏がいるなら、いっしょにどう? これもリンクコーデっていうのかな。仲のいい女友達でもいいし」
「どっちもいないです。今は瑞樹さんに夢中ですから」
「視野狭くない?」
「喜んでくださいよ。私のお眼鏡にかなったんですから、なんて」
「はいはい、光栄です」
「……やっぱり笑ったほうが綺麗ですよ、瑞希さん」
「そういう口説き文句は江梨に似合わない」
「えぇ~?」
眼鏡の位置を正すふりして、私は顔を隠す。表情を見られるわけにはいかない。笑っていただけじゃない。正直、ドキッとしていたのだ。
その時の私はまだ、江梨をそこらへんにごまんといる女子大生の一人、性的多数派であると認識していた。だからいくつかのことを秘密にしたままだった。それでいいと思っていた、たぶん長く付き合いはしないだろうからと。
たとえば、これまで私が女性としか付き合ったことがないこと。
私にとっての最近の恋人。それは去年の秋から冬までの短い交際で、相手は七つ年上。ショッピングモールの運営側の人間で、その人は結婚すると同時に退職した。結局のところ、その人にとって私は遊びでしかなかったこと等々……江梨に話してみようなどと微塵も考えていなかった。
ましてや、江梨から同性との性体験を聞くことになるとは予想だにしていなかったのだ。
言った通りに江梨は眼鏡を買いにきた。私が対応し、彼女がぜひと言うのでフレームを選んであげた。それがアンダーリムのスクエア、シンプルなメタルフレームだけれどエレガントな色合いの一品。買ってそのままかけてくれた。
そして彼女は私の仕事が終わる時間を聞いて「お迎えにあがります」と馬鹿に丁寧な口調で言い出した。断ろうとしたが、彼女の瞳に緊張を見出した私は小さな溜息と共に「好きにしなさい」と応えていた。
午後六時にモールをいっしょに出た私たちだったが、江梨は彼女の部屋へと私を招いた。曰く、映画観賞しましょうとのことだった。この前、休日の私は出不精でしかも無趣味であるのを話した覚えがあり、その時に彼女は「映画なんてどうです?」と趣味を提案してくれていたのだった。
「映画を観るってのが部屋に誘う口実だって言ったらどうします?」
二人でコンビニに寄って適当に飲み食いできるものを買いこみ、江梨の部屋に着いてから、彼女がわざとらしく眼鏡の蔓を指で摘まみながら言った。
「くだらない冗談はよして。言っておくけど私、ホラー映画は……」
「聞いてほしい話があるんです」
かくして江梨は私に、彼女が十六歳から毎年、夏に年上の女性に抱かれていることを話したのだった。それが事実だと信じるか信じないかで悩みはしなかった。物的証拠がなくとも、その瞳から嘘をついていないとわかった。
「……聞かせて。これまでの人たちのこと」
江梨にとっての夏の五人目になるか否か。私はそれに対する答えを既に出していたけれど、過去を訊かずにはいられなかった。大切なのは今現在の彼女であると頭でわかっていてなお、その要求は発せられた。私はそこまで人ができていないのだ。
「ショートバージョンとロングバージョン、どっちがいいですか」
「簡潔にお願い。グレープフルーツサワーを飲み終えてしまう前に終わらせて」
私は断りなく勝手に一本、袋から取り出して開栓した。元々は、お酒に弱い私が飲むつもりで買ったものではなく彼女のためのものだった。でも、素面で聞くことができそうになかったから私が飲んだ。
まるで弱い大人の見本みたいな行動だった。江梨は私が飲みだしたことに対し、何か言いたげな表情を一瞬したが、話し始めた。
「十六歳の時、初めての相手は家庭教師の先生でした。学生ではなく三十手前の人妻です。こう表現すると背徳感がすごいですね。その人は……寂しかったと言っていました。お決まりの台詞でしょうか。元からバイの気があったそうで結婚前には同性と付き合ったこともあったって――――」
「相手側の来歴よりも、江梨がどう感じたかを短く話して」
大丈夫、まだ呂律はしっかりしている。この一本でべろんべろんになるほどじゃない。そうなってしまったほうが楽かもしれないけれど。
「驚きました、とても。最初だけちょっと強引でしたが、途中からは私もその……気持ちよくなっていました。そのことにも驚きでした。女の人とそういうことをする想像ってしたことなかったから」
「十七歳の夏は?」
「バレー部の先輩でした。そういう噂のあった人ではありましたが、合宿中に冗談っぽく誘われて、いいですよって言っちゃっていたんです、私。背は高いのに胸が薄い人でした。正直、そんなに気持ちよくなかったです」
「……十八歳」
「こっちに帰省中の女子大生で、すごく頭のいい人でした。熱中症なりかけのところを介抱してあげて、その後日にお礼を言いに家まで来たんです。ちょうど私一人が留守番中に。……しているとき、怖かったのを覚えています。高圧的で少し乱暴で。それなのに行為が終わると、泣いて謝ってきて。でも、『忘れて』っていうのはひどいなって今も思います」
「去年は?」
「予備校仲間です。コースは違いましたが。医大志望で二浪していたんで一歳上だったんです。オープンな人でした。女の人が好きなんだって。指使い、うまかったです。でも、好きにはなれませんでした。それを向こうもわかっていたみたいで、やっぱり一回きりの関係でした」
缶の中には液体がまだ三分の一ほど残っている重さだった。
「ねぇ、それらの人たちとしたことを……江梨自身は悔やんでいないんだよね」
「そう見えますか」
「少なくとも呪いであると捉えている顔じゃない」
「瑞樹さん――――」
江梨は私が手に取った缶を私の手ごと掴み、そしてテーブルの上に置き直した。それから私をじっと見て、軽くキスをした。お互いの眼鏡が当たらないような姿勢で。
「これまでと違うことがあるんです」
「へぇ?」
「私からしたいって思ったのは初めてなんです。動物園で出会ったあの日から特別を感じていました。ああ、今年はこの人となのかなって。でもそれが会うたびに、この人とがいいって、その、期待していたんです」
江梨の赤らんだ顔は飲酒によるものではない。それは普段の可憐な少女の面差しとも異なる色気を孕んでいた。もっと深いキスもされたら拒めないだろうなと思った。
だからこそ、私の服に手をかけている彼女をなるべく優しく、払いのけた。
「え?」
「侮らないで。私はね、そんな安い女じゃない。真心込めて愛の言葉一つも囁こうとしない、発情した獣みたいな子に身体を許すわけないでしょ」
「ちが――――」
私が立ち上がると、江梨は口を噤み、目を見開いて私を仰いだ。
「……さよなら」
私は掠れた声で彼女にそう告げた。サワーのせいだ、涙が零れたのは。彼女が私の言葉を受けてどんな顔をしていたか知らない。
私は江梨の部屋を出ると、自分の頬をパンっと一度叩き、なんとか視界をまともにして、家へと帰った。
四度の逢瀬。本気で好きになりかけていた、いや、きっと彼女のことが好きだった。私がそう自覚し、認めることにしたのは夏が終わってからだった。
ショッピングモールがすっかりハロウィンムードに包まれた頃合いに、店に一人の女性が来た。
二カ月前に度なしの眼鏡を購入したはいいが、視力が落ちて度ありにしたいらしく、こういう場合は保証の範囲内なのか知りたいとのことだった。
私は「申し訳ございませんが……」と丁寧に、購入時にも話した通りのことを繰り返し、度なしのものから度ありにするには無償というわけにはいかない旨を伝えた。
彼女は深刻そうな顔をしていた。今にも泣き出しそうな。言いたいことを我慢している顔でもある。
そしてそこにいよいよ決意が宿る。
「大切な人に選んでもらったものなんです」
彼女が言う。私をまっすぐ見て。相変わらず綺麗な瞳だ。
「フレームはそのままで、度なしから度ありのレンズに変更することができます。ただ、その場合はレンズをおつくりするのに……」
「私、今年の夏は誰とも何もありませんでした! いえ、何もっていうと瑞樹さんのことをなかったことにしたみたいで嫌ですが、私が言いたいのはそうじゃなくて」
私は彼女から顔を逸らし、店内をそれとなく見回す。幸いと言うべきか、平日の午前中ゆえに客は彼女だけだ。
「あのっ!」
彼女が私の腕を掴む。ぎゅっと。力強いのに、弱い。触れると壊れそう。それをかつての自分に重ねる。うまくいかなかったこれまでの恋を想う。
今この恋をそれらと同じように過去にしてしまっていいのかと自分に問い質す。それはちょうど目の前の彼女もしているはずなのだ。
「こんなふうに押しかけられても迷惑だってわかっています。どうしようもないやつだって思われてもしかたありません。でも、好きなんです!」
「――――帰って」
「っ!」
「また六時過ぎに迎えてきて。二カ月に比べればあっという間でしょ」
ぽかんと。
それから、つぅーっと流れた涙を彼女は止める気がないようだった。しかたなしに私はそれを指で拭ってあげると「私も好きよ、江梨」と嘘偽りなく囁いた。
数分後に一人になった私は考えた。
女同士、恋人になった日に観るべき映画ってどんなのだろう。
あるいは……明日にでもいっしょにメガネザルに会いに行くのもいいかもって。
ランドルト環の切れ目が恋の切れ目よ、と眼鏡女子は言った。 よなが @yonaga221001
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