第3話

 目の前のボードが更新された。


■名前:サーヴァ

■性別:男

■種族:エルフ(神の卵隠蔽中)

■職業:未選択

■サブ職業:未選択

■ステータス

STR:10

VIT:10

INT:10

MND:10

AGI:10

DEX:10

■スキル

瞑想


 ステータスはこの6項目があると。魔力はぱっと見、見当たらないからマスクデータなのだろうか?


 職業はサブ職業を含めて二つあるがこれは神に進化した時に関係ありそうだから慎重に考えるか。


 ただ、太陽とのプレイを考えると俺が後衛かそれとも回避型の前衛かだな。


 メインで前衛とってサブで後衛取ればいいか。それならある程度戦略に幅が出るな。


「よし、職業を選びますか…って多すぎだろ!」


 同じくだりを種族でもやった気がするがこれよりは全然少なかった。


 正直見るのも億劫おっくうになるレベルの量だ。


「とりあえず、メインからだけど回避って思いつくのが暗殺者アサシンしかないんだよな。そういえば暗殺者でも遠距離の攻撃って出来たよな?」


『運営側では銃などの武器を用意してはおりませんので遠距離攻撃は手投げの武器や魔法ということになりますが暗殺者は扱いづらいですが近距離と遠距離どちらもできるようになります』


 これは暗殺者以外の選択肢はないな。どんな神に進化できるようになるかはわからんが、怪我の無い俺の足の速さを最大限に活かせる気がする。


 しかし、こうなると困ったな。サブ職業に何を取るか決められなくなってしまった。


 どうせなら生産職でも取って暗殺者の武器を作ろうと思ったけどステータスはAGIに振るから生産職必須のDEXに振ることを考えてないんだよな。


 あ、ここは自分の運に任せるということでランダムにしようか。


「メイン職業は暗殺者、サブ職業はランダムにする」


『サブ職業にランダムを選択しました』



将軍ジェネラルがランダムにより選択されました』


将軍ジェネラル 等級:Rare

人族や魔族、そして魔物の集落のボスが持ってることが多い職業。

自分よりも弱い味方を声で統率することができる。

統率することで味方にバフがかかり戦況を有利に進められるようにする。

将軍自身は統率人数が多いほど強くなり、最後の1人になってしまうと自身へのバフはなくなる。

進化させると…


 ほう、将軍か。ユニークは引けなかったがレア職業で偽装してるエルフではなれない職業だ…これはあたりだと思う。


 使い方は後々考えるか。


 ちなみに暗殺者の等級はCommonだ。最初に選べる職業はランダムを選んでない限りCommon、最低等級だ。


 よし、ステータスだが初めはオール10だ。そこに40ポイント分自由に振ることが出来る。


 まぁ、俺はAGIに全振りするけどね。


 正直攻撃は当たらなければ意味がない、素早ければこっちの攻撃は当たり相手の攻撃は当たらない。


 これ以上に簡潔でわかりやすいことはないだろう。


「AGIに40ポイントだ」


『本当によろしいですか?』


 お、なんか確認してきたぞ。このゲーム振り方で反応を変えてるのか?


「それでいい」


『AGIに40ポイントを追加しAGIが50になりました』


<AGIに初期ポイントを全振りしたユーザーが現れました。>


<称号【最速】を獲得しました。AGIの値が一位では無くなった段階でこの称号は消滅します。>


 なんか称号来たんだけどこれはなんだ?


・称号【最速】

プレイヤーの中で最もAGIが高いプレイヤーの持つ称号。

AGIの値が戦闘時のみ25%上がる。

AGIの値が獲得条件達成しているプレイヤーの中で一位でなくなると称号が無くなり、新しく一位になったプレイヤーに称号が奪われる。

【獲得条件】キャラクリエイトでAGIに全振り


 結構使い勝手が良さそうだな。AGIに全振りしたプレイヤーがいないからこの称号がゲットできたのか。


 多分生産職はDEXの争いが多そうだな。


 ステータスも振り終えたし、最後にスキルだな…


 ここまで長かった…何分経ったんだ?


 えっとリアルの時間で20分ってことは…



 ゲームだと1時間20分…


 ごめん太陽!もうちょっと待っててくれ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る