第4話

 気づいたら1時間以上も経っていた…


 スキルは職業でかなり決めてたから速く終わらせたいな。


 で、瞑想ってなんだよ。


・スキル 瞑想Lv1/10

10秒間目を閉じて動かないことで発動する。

体力と魔力が少しずつ回復する。

回復量はスキルのレベルが上がるにつれて増える。

【取得条件】初ログインで目を合計1分間閉じる


 なんだこの取得条件は。


 ちなみにスキルにはランダムが無い。職業によっては使えないスキルを取ってしまうこともあるからβではあったが製品版では無くなったようだ。


 スキルは初めに5つ選択することができる。


 種族スキルと職業スキルが個別であるが俺の種族スキルはエルフ(風)に偽装中なので風魔法。


 職業スキルは暗殺者の短剣術と将軍の咆哮だ。


 将軍の咆哮は人族でも魔族でも無いから魔物扱いなのだろうか。


 ちなみに人族や魔族だと将軍のスキルは指揮だ。


 種族スキルも職業スキルも増えていくが使用可能条件は不明だ。


 βの人ならわかるだろうが太陽と俺のキャラは何もかもが違うから参考にはならんだろう。


「5つか…」


 スキルには瞑想のように取得条件のあるスキルとクエストの報酬になっているスキルがある。


 最初の5つのスキルはここだけでゲットできるスキルというわけではなさそうだから素早く決めよう。


 瞑想も並んでいる。ここで選ぶ人もいるのかな。


 とりあえずこんなもんか。


 水魔法、召喚術、投擲、加速、鷹の目


 この5つだ。割とすぐ決まったな。


 時間は…1時間40分か20分で決まったと考えたらかなり速いな。βの人の中には丸一日使った人もいると聞いた。


 スキルの効果は漢字のまんまだ。召喚術は将軍の効力を増すために使い、風魔法と水魔法はどこでも使える汎用性の高さと遠距離にも適している。鷹の目で敵を捕捉し加速と称号の力で相手よりも先に攻撃をする。


 これが俺のソロでの戦い方になるだろう。


 投擲は遠距離の物理だから入れただけだ、魔法が効かない敵の時に先手を安全に取れるようにな。


 決してチキンでは無いからな?


 これは戦略なんだ。


「おっと、これで以上だ」


『最後に確認のためもう一度ステータスボードをご覧ください』


■名前:サーヴァ

■性別:男

■種族:エルフ(神の卵隠蔽中)

■職業:暗殺者

■サブ職業:将軍

■ステータス

STR:10

VIT:10

INT:10

MND:10

AGI:50

DEX:10

■スキル

種族スキル:風魔法

職業スキル:短剣術

サブ職業スキル:咆哮

通常スキル:水魔法、召喚術、投擲、加速、鷹の目、瞑想

■称号

最速


 ちゃんとAGIが50だ。


「これで完成でいいぞ」


『了解しました。私の上司になることを目指して頑張ってくださいっ!』



 無機質だった声が最後だけ本当の声になった。上司とは神のことを言っているのだろうか。


 突然の天使?の声に少し面食らっていたがそんな俺の心の整理整頓が待たれるわけもなく再び目の前が光に包まれたため俺は目を閉じた。

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