第9話
とりあえずギルドを出て、サン達のところへ向かう。
「フレンド解放されたぞー」
「よし、フレンド機能について説明しよう」
サンとダンタスさんに機能を教えてもらった。
フレンド機能ではフレンドになったプレイヤーのオンライン状況やチャット、コールの機能があり、町にいる時や戦闘中に使うことができる。
どうやら使えないときもあるらしいが、使えないときは視界の端のフレンド機能のアイコンにバツ印が付いていて開けないようになっているからすぐわかるとのことだ。
「じゃあ、フレンド追加しようぜ」
サンが提案してきたので
「ダンタスさん、フレンド追加お願いします」
「あぁ、俺からか」
サンが横でやいやい言ってる気がするが無視してダンタスさんとフレンドになった。
「じゃあサンもフレンドっと。おっけー」
「そういえばサーヴァは職業何にした?」
「近距離でよけながら戦おうかなと思って暗殺者にした。一応エルフだから魔法も使えるけどな」
ギルドには内緒にしてるけどここで隠すのは意味が無い。種族は内緒だけどな。
「俺のパーティーにも暗殺者がいるぞ。一応、パーティーメンバーの自己紹介しておくか」
「あたしからね」
赤い髪の毛の魔法使いの女性だ、自分の身長の半分より長い杖をもっている。
「あたしはリコリス!見ての通り火属性の魔法使いよ。この杖はβの時に手に入れたお気に入りなの!かわいいでしょ?」
リコリスさんは髪色の通りの属性だ、わかりやすい。元気ではきはきとした話し方だ。
これはコミュ強。
かわいいと主張してきた杖は見るからに可愛いというよりかは魔女が使ってるような味のある杖だ。
「次は私…。私はネージュ、弓矢で攻撃するよ…」
ネージュさんはリコリスさんとは真逆で口数がすくない。
口が小さくて喋るたびに小動物のようにぱくぱくしてて可愛い。
「拙者が暗殺者の半蔵だ。拙者にはβの武器が無いが運営に暗殺者の派生に忍者を追加すべきという拙者の熱い思いが伝わったのでアバターを新しくしたのだ」
半蔵さんは暗殺者仲間のプレイヤーだ。遠くから短剣だと思ったものはおそらく手裏剣用だろう。
「それで俺がダンタスだ。一応このパーティーのリーダーをやってる」
「んで、俺がサn「サンはいいや」」
「そういえばダンタスさんとサンってどういう関係なんですか?」
俺が盗み聞きしたときにサンがダンタスさんにお世話になったというのは聞いたけど具体的な内容は聞いてなかった。
「あぁ、βのときに狂戦士になった俺をダンタスさんが助けてくれたんだ」
「いや、俺はサン君に鍛冶師を紹介したんだ。武器を作ったのは俺じゃないからそんな恩と感じなくてもいいのに」
「じゃあ、サンもダンタスさんと同じで大剣なのか」
ダンタスさんは防具の背中に背負った形だけどサンの武器はどこにあるんだ?
「サーヴァに俺の武器を見せてあげよう」
そういってインベントリから黒に赤の刻印が刻まれた大剣を取り出した。
「これを鑑定すると詳しい説明が書いてある」
鑑定すると…
◇狂剣 ルナティック・ロッソ
製作者 ネーロ
「名前と鍛冶師の名前しかわからないや、鑑定のレベルを上げれば見えると思うけど」
「この剣はβのときに作ってもらったんだ。今は力が制限されててそれでも強いけどβの頃のステータスに戻れば解除されるから今はレベリング中」
「そういえば、武器あったら譲るって言ってたけどいいや」
おっちゃんがいるからな。
とりあえず俺はお金を稼ぐ。
とりあえずの目標はカレージラビットの討伐だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます