青春の甘酸っぱさとほろ苦さに大人の味をミックス、まるで上質なカクテル

「何でも一つだけ願いが叶う」――読み手としても既に考えさせられる、そんな出だしから始まった、社会人の主人公と元カノとの再会。そして青春の想起。

果たして主人公は何を「願った」のか。是非とも読んでみて、その答えに触れてみてほしいです。私は思い切り、グッ、ときました。

若かりし日の想い出は甘酸っぱく、けれど過ちはほろ苦く。
同窓会の席で、溢れ出る想い出を、大人の味で流し込む。
まるで上質なカクテルのように、気持ちよく酔わせて頂けるような、後味の良い作品でした。

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