【更新無期停止】突然

小話…「女と強盗」

女の家（兼仕事場）に空き巣（強盗）が入り、強盗が怪我をして死にかけた後に一度は生を掴むものの、そこで女がやっと相手が強盗であると知り、過去に強盗に殺されていた女が両親の仇討ちとしてアシダカグモをけしかけて強盗に自らの行動で失血死させる。

という感じの内容ですが、この作品は予定外の結末となってしまいました。

女の家に強盗が入る、強盗が怪我をする、というのは描き始めた時に思い付いた展開でしたが、本来はもっとコミカルなラストにする筈だったのが気が付いたら奇妙なバッドエンド（？）になってしまいました。

アシダカグモによって登場人物が取り乱すと言うのはコミカルなで割といい展開だったのに着地するところを間違えました…

個人的にこう言う終わり方は好きなんですけどね。

当初は「女が男性恐怖症で強盗の手当てが出来ないと言う」という展開にし、最終的に「強盗が最期の力を振り絞ってズボンを脱いで下半身（性器）を露出する事で手当てが始まる」というラストでした。

女は男性恐怖症であるのにも拘わらず強盗が下半身を露出して恐怖心が消えるのですが、その矛盾に隠された謎は至って簡単で、強盗が実は「男装の麗人」だったから、というのが明かされて強盗が助かるのが当初の結末です。

コミカル路線で誰も死なない筈だったのに、気が付いたらついついデッドエンドにしてしまいました(笑)

まあ、自分は何かを描き始める際には殆ど未定の状態で描き始めるので路線変更は予定調和ですけどね。

この『突然』という主題も思いつきですし、その思いつきに沿って描き始めたところ、割と直ぐに「女と強盗」の大まかな展開が浮かびました。

次の『突然』はどんな展開となるのかは自分にもわからないですが、気が向いたら『突然』描き始めます。

因みにですが、コミカルエンドの場合は強盗襲来と性別発覚などを以て『突然』という内容となり、デッドエンドの場合の『突然』は強盗襲来は確かに『突然』ですが、女の豹変こそが『突然』という内容にしたつもりです。