この短歌集は、恨みたくても恨み切れないヒトたちのホンネ
- ★★★ Excellent!!!
お恨み申します。
これをフォローした時は一見だいぶんホラーな内容なのかな、と思っちまいました(;・∀・)
が、しかし。
紹介分には「日陰の恋に落ちてしまった者の恋心や恨み言を、綴ってみました」と書いてあるぞ?
うむむ、これは面白そうだ。
と思って読んでみた結果。
――この人、やっぱりすごいんだわ。
以上。
短歌にしろ俳句にしろ、基本短い文で相手にメッセージを伝える分じゃないですか。でも、なかなかできないもんなんですよね。つい、説明しちゃう。小説でもそうなんですが、ついつい、余計なことを言って、どれが必要なのか分からなくなってしまう(僕の話です笑)
ですが、平遊さんの場合、すごいしっかり、直接「こうこうこうでした」って言うのがないのに、すごい恨み節が伝わってくる。
そして――。
その恨み節の裏では、愛してもらいない、でも愛したい、愛されたい……そんな、恨みたいけど恨み切れない、恋人の切実な思いが詰まっていたのです。