ギャスパル・ランドウォーカーと四翼の竜




 竜族——世界の王が二番目に造り出した被造物。最初は泥人形。二番目は竜族。王は三匹の竜へ使命を与えた。雪原の王。六翼ろくよくの風雪。ヴァノックへ空と大地の監視を。無翼の蛇。海の王。エキトルへ世界壁せかいへきの監視を。霊峰の王。四翼よんよくの獣。オルゴロスへ世界のほむらの監視を。

 世界の焔にいざなわれたエルフ、ドワーフ、セイレーン。

 そしては第四のひとにそれを喰わせると竜達は戦慄し人が世界を喰らい尽くさぬよう監視の目を光らせたのだ。


 



 城館の夜。骸に誓った約束を果たすべくギャスパルは黒の戦士の軌跡を追った。元とは云え裏路地社会で名を馳せた大盗賊。そのは百を超え、あれだけ悪目立ちをする戦士を追いかけるのは容易いことだった。アイザックと名乗った魔導師と共に教会を訪れ妹を預けるとギャスパルは直ぐさま行動に移ったのだ。

 目的は三つ。一つは妹の腐れた記憶を消し去る魔道工芸品アーティファクトを奪い取ること。それは<忘却の筆>と呼ばれる筆だ。そう筆だ。そんなちんけな物でソフィは救われる。一つは城館の骸との約束だ。アイザックはその標的は筆を奪い取ったら好きにしろと云った。あの黒の戦士はアイザックが云うところの英雄の一人なのだそうだ。あれが英雄になれるのであれば、世も末だ。ギャスパルはそう心で吐き捨てたのを覚えている。

 そして最後の一つ。これは難題だった。娼館でアイザックが囁いた願い。それはとある女魔導師の恋路を助けてやってくれという物だった。

 


 フォラリシアの土・一節。フリンドーシャ大森林。

 

 ギャスパル・ランドウォーカーは叫んでいた。

 それは命辛々を繋ぎ止めるようにだ。あまりの恐怖に身体が強張ってしまえば途端に命を落とすだろう。だから声を張り挙げ必死に脚を動かした。人の身でこれほどの素早さで木々の隙間を駆け抜けることができるのは、世界広しと云えどもギャスパルを置いて他にはいないだろう。黒い風。元大盗賊はまるでそんなもののようであった。

 先ほどから何度もバクン! バクン! と大きく音が響くとギャスパルは、疾駆するのはそままに、ひらりと飛んだり、はたまたは地に手が着くほどまで前屈みになると、襲いかかる音を避けたのだ。その一つ一つの動作にギャスパルの絶叫が対になる。

 

「待て待て待て待て! なんでこんな所に、こんなのが居るんだ!」

 耳の奥を揺さぶる忙しない重音。それは黒い風に並走するよう木々の向こう側を走る。その正体はギャスパルを先程から捕らえようとする音が別に鳴らした重音だ。


「くそったれ! 大蜥蜴とかげが何を喰えばそんなになるんだよ!」

 木々が途切れる森の隙間へ身を踊らせたギャスパルは対峙したそれに叫んだ。重音の主は木々を薙ぎ倒しとうとうその全景を露わにしたのだ。

 それは大盗賊の身の丈をはるかに超える山のように大きな蜥蜴であった。苔むした鱗肌は深く濃い緑。背に四つの翼を持ったが、どうもそれは飛ぶための物ではない。分厚くしなやかさはまるで感じられない。

 口角から緑色の霧を立ち昇らせた大蜥蜴はギロリとギャスパルを一瞥すると、巨躯を器用にくるりと回し真正面に位置取った。その際に太く長い尻尾が鞭のように、しなやかに振るわれると、ギャスパルはそれをヒラリと飛び上がり器用に躱した。

「あの霧……。見るからに猛毒だよなあ——」

 片膝をつき大蜥蜴の様子を眺めたギャスパルの洞察はしかし半ば間違っていた。確かにその霧は周囲の草木を枯らし朽ち果てさせるのだが、大蜥蜴の意思によるものなのか朽ちた残骸から新たな蔦や草を産み出すのだ。それは意志を持った生き物のように這いずり周り今や大盗賊の周囲を取り囲んだのだ。

「——って。なんだよ天然の闘技場かっての。逃す気はないってか」

 よく見れば大蜥蜴の腹のあたりから仄かな橙色の輝きが漏れ出ている。それが脈動をすると産み出された蔦や草達が呼応し動き出すのだ。暫くの睨み合いが続くと、大蜥蜴の巨躯のあちこちに、赤や白に蒼の小花が咲き乱れ、それは蔦や草にも広がっていく。

 ギャスパルはそれに顔を青くした。

 その昔、盗み出した絵画に描かれた地を這う竜。原初の竜族の一翼。世界を形作る源流を身体へ宿した大地の母。盗み出したそのときは「こんなのよく想像で描けるもんだぜ」と作者は、とんだホラ吹きだなと蔑んだものだ。だがしかし、それを悔い改める必要がある。対峙したそれは、まるでその原初の竜そのもののようなのだ。

 橙の眼光がギャスパルを捉えると、大盗賊は身動きが取れなくなった。

 それは魔力なのか、はたまたは畏怖の念が心を縛ったのか、それはわからない。声すら挙げることのできないギャスパルは頭の中が真っ白になった。


 ※


「ご主人様! オルゴロスの反応は西に向かってます。なんですかあの蜥蜴、凄い速度で移動をしてますよ」

「何かを追いかけているかもね——急がないと人里に出てしまう」

「別に、それはそれで良いのではないですか? それよりもジョシュアさんの足取りを追わないと」

「ロア、それじゃ駄目だ。リードランの人達が困ってしまう」

「そんなものですかねえ」

「そんなもんだよ。もしかしたらこの時代ではないかも知れないし」


 フリンドーシャ大森林の木々を風のように渡り移る二つの人影があった。一つは漆黒の外套に身を包んだ魔導師らしき男のものだ。男は外套に備わった頭巾を取り払い、黒髪を露わにしていた。ボサボサのそれは肩まで伸びていたし手入れもされていないように見えた。特筆するべき特徴もない中肉中背の男であったが双眸に浮かんだ黒瞳は強い意志を露わにしたのか鋭く輝きを放っている。

 男のすぐ右斜め上で木々を移動するもう一つの影は、男とは真逆の純白の外套に身を包んだ。外套に備わった頭巾は随分と大きく、被ってしまえば恐らく顔がすっぽりと隠れてしまう。顔立ちから女だとすぐに分かるそれは器用に木々を移動する。素早く飛び移る際にたなびく、二本に分けられ束ねられたブロンドと、口元を覆い隠したベールが特徴的だ。


「ご主人様!」

 一際高く跳び上がった女性——ロアと呼ばれた彼女——が鋭く叫んだ。轟音が森中に響き渡ると西のずっと先の木々が倒れてゆく光景が目に入ったのだ。そして立ち昇る緑の霧を目視すると黒の男は「まずいね。常緑じょうりょくもやだ」とロアに叫び返した。

「ロアは力を使ったら駄目だからね。いいね? 魔女に見つかってしまう」と男は続けロアに注意を払うよう促した。

「そんなこと云っても、原初の竜を斃したら同じじゃないです?」

「わかっているよ。斃すわけではなくて封印しないと均衡が崩れてしまう。これを片付けたら、接触は避けよう」

「そんなこと云ってー。また寂しくなって呼び出しちゃうんじゃないです? ご主人様、私が居ないと何もできないじゃないですか」

「そんなことはないよ! ほら、見えてきた! 行くよ!」


 ※


 神話ってのは、もうそこに無いから神話なんだろ? 違うのか? じゃあ目の前のこりゃ一体なんだ。悪魔か? いずれにしてもだ。コイツを何とかしなけりゃ、あの黒の戦士を追うことが出来ねえし、そもそもアーティファクトだって持って帰れねえ。それでだギャスパル、あれをどうにか出来るのか? あれが四翼よんよくの獣、オルゴロスだって云うなら、お前も華に変えられちまうぜ? 勝算は? 欲をかくんじゃあねえぜギャス。逃げ出せれば上々だ。それだけを考えろ——。

 突如と頭の中を満たした忘却の靄を振り払いギャスパルは猛烈に頭を働かせた。それは何人ものギャスパルと会話をするように幾つもの可能性を円卓にあげ検討をする。何を採択するのかを決めるまでにわずか数秒の猶予だけが与えられた。

 そして方法は決められた。

「おい、大蜥蜴。お前がなんで俺を追い回すのかは知らねえが、かかってこいよ。俺はこんな所で死んでる場合じゃなねえんだ」

 ギャスパルはゆらりと立ち上がると腰から短剣を抜き放ち逆手に構えた。そして、スッと短く鼻で息を吸い込み息を止める。眼前に立ちはだかるギャスパルの死。それがどんな動きをしようとも、ヒラリと避け隙を見つける自信があった。

 

「不遜だな人間。六翼ろくよくが嘆く通りお前ら人間は大地に巣食う病理。訊くが、世界の焔で鍛えし王笏をどこへ隠した。あれはお前らが扱える代物ではない。身を滅ぼすだけだ」

 ギャスパルは当然、竜族が言葉を解釈し会話をするとは考えもしなかった。だからなのか不遜だろうが無礼だろうが自身を奮い立たせるために侮蔑の言葉を放った。しかし、それは竜の耳に届き、あまつさえ眼前の竜は鼻から緑の霧を噴き出すと、呆れたように言葉を返したのだ。それは重たくまるで岩のような声だった。どこかひび割れているようでもあったし、どこか揺るぎのない硬さを感じる。

「な、何だよ。話せるのかよ。だったら最初から云えよ」

 ギャスパルは固唾を飲むと、恐る恐る言葉を返した。

「答えろ人間」

「ああ? 話が見えねえな大蜥蜴」

「儂の玉座から一人の盗賊が世界の王笏を持ち出した。貴様のような薄汚い盗賊がな」

「そりゃあご愁傷様なことで。それで……お前の失態を晒して、何だって云うんだ。その盗賊が誰だか知らねえが、俺はそんな王笏のことなんぞ知らねえぜ」

「そうか、残念だ」


 遠くの空で雷の遠鳴りが響いた。

 わかってはいたが、風が噴き出すと冷たいものがギャスパルの鷲鼻を叩いた。雨が降ってきた。このままでは足場が悪くなり、得意の軽技が制限される。あれは足の裏に伝わる摩擦の重さがなければ真価を発揮できない。だからギャスパルはいつだって長靴の手入れを入念にし、仕事に出る時は雨が降る日は避けていた。

「くそったれが……」


 動いたのは四翼の竜だった。

 大きく一歩を踏み出しギャスパル目がけ前脚を振り抜いたのだ。その動きの最初は緩慢に見えたからギャスパルは一呼吸を置き軌跡を見極めようと構えた。しかし、それが間違いであった。振り抜かれた前脚は音よりも速く宙を裂き空間を歪めたように見えた。間一髪で竜の爪を短剣で捕らえ身を護ったが、一撃のあまりもの重たさ、それは破城槌で撃たれたような錯覚を覚えるそれにギャスパルは身体をくの字に折り吹き飛ばされた。

 大盗賊は白目を剥き半ば気を失うと突如その場に姿を現した巨木に身体を打ち付け、大地に転がった。竜の一撃は、竜のひと撫では、切り裂く事ではなくただただ乱暴に撃ち付けることでギャスパルの身体の中を粉砕したと云ってよかった。

 血反吐を撒き散らし地に転がったギャスパルは、口から空白を漏らし頭上に見えた竜の顔をぼんやりと眺めた。

「矮小で。不遜で。そして獰猛な獣よ。お前らの種は原初の種族を喰い散らかし、あまつさえ神を求めた。だからだろうな。我らの父たる世界の王は第四の獣を監視せよと我々に命じた。だがな人間。かようにお前は非力だ。なのに何を望み冒涜に至るのだ」

 血の泡を吹き出すギャスパルは、竜の言葉が理解できなかった。身体中を走る苦痛に思考は妨げられ、ただひたすらに生を求め何かに縋ろうと必死だったからだ。しかし、それでも竜の言葉は鼓膜を揺らし頭の中で形を成す。それであれば、人類がどうであろうとギャスパルが求めるものは一つだった。

「妹を助けてやりてえだけだ。俺はどうなったっていい……。たった一人の家族なんだ。見逃してくれよ」

 その言葉は空虚だった。

 ギャスパルは判っていた。身体を駆け巡る痛みはただ内臓が破裂しただけではない。肋骨は折れ、砕け、そして肺を突き破り胸の皮を貫いていた。もう数刻も息をしていられないだろう。

 だからなのか、ギャスパルは虚な目で竜を見上げ、物悲しげに微笑み——寂しい夢を見るような顔をした。



「オルゴロス!」

 儚げで今にも壊れそうな声はこの刻ばかりは凛と響き、竜の鼓膜を揺らすと神代の竜の名で呼ばれたそれの気を引いた。四翼の竜——オルゴロスは目を見開き、聞き覚えのあるそれに驚くと、かぶりを振り上げた。

 竜の眼に飛び込んだのは、漆黒の外套に身を包んだ男の姿であった。

 男は右手で強く脚を叩くと、弓神の矢の勢いで大木から身体を撃ち放ちオルゴロスのかぶりに迫った。男の右手に握られた短剣は緑輝を強く纏い空気を震わせている。それが、竜の額を狙っていることを悟ったオルゴロスは巨躯を素早く動かし、すんでの所で男の一撃を回避した。直撃をしていれば額を割られ脳髄をぶちまけていただろう。オルゴロスはそれを想うと、ブルブルと巨躯を震わせ鼻から緑の霧を吹き出した。

 周囲を埋め尽くした緑がそれに呼応しざわざわと動き出した。


「大丈夫ですか? ロア、手当を!」

 漆黒の男はギャスパルを庇うように前に立ちはだかると、オルゴロスと対峙した。ロアは男の指示へ「事象に干渉してはならないって云ったのはご主人様ですよ?」と不満の声を漏らしたのだが「いいんだ。この人は滅びゆく運命にはない」と鋭く返され、渋々とギャスパルの容態を確認し始めた。

「誰だか知らねえが……やれるのかよ?」

 ロアが手当を始めると、見るみるうちにギャスパルの傷が塞がっていく。それに合わせ大盗賊は頭の中がはっきりとし始めると、眼前に立った男へ声をかけた。助かったぜ。ギャスパルはロアに礼を云うと漆黒の男の答えをまった。


「大丈夫です。任せてください」

 男の声音は自信に満ち溢れているようだった。いや、むしろそれは当たり前のようでギャスパルの言葉は愚問であるとでも云うようだ。

 

 漆黒の男は構えた短剣を下ろし鞘に収めた。

 ギャスパルはそれに「おい」と小さく漏らしたが、傍のロアに額を引っ叩かれ「おい、とは何ですか!」と叱責された。


「久しぶりだね、オルゴロス」

 男はそう云った。それに目を瞬かせたオルゴロスは次に目を見開き一歩後退ると後ろ脚を折ったのだ。そして、かぶりを下げた。その姿は服従の姿であると云ってよかった。

「……王よ」

 岩の声音がオルゴロスの口から漏れ出た。

「その云い方は止めてくれよ」

「御意に。なんとお呼びすれば……」

「今はアッシュ・グラントと名乗っているよ。大切な友人を探している」

「ナキト様ではなく?」

「ああ。もうその名は呼ばないで欲しいんだ。ちょっとした事情があってね」

「左様ですか……ところで、ご友人とは?」

「そうだね。こっちでは恐らく別の名をだろうけれども、ジョシュア・キールという男なんだ。それでこっちに来てみれば、お前が座を離れているってロアが云うから、まずはお前を探していたんだ。何があったんだい?」

 

「この馬鹿竜。さっき大声で王笏がどうとか云ってたでしょ?」

 ギャスパルの手当を終えたロアがアッシュ・グラントの問いに被せ、オルゴロスの顔を睨みつけそう云った。オルゴロスはそれに「聖霊ロア……」と小さく漏らし「ああ、その通りだ」と続けた。

「そうか。あれは本当のことだったんだね」

「申し訳ございません。申し開きのしようもなく……」

「いや、良いんだ。でもあれを使われると……」

「ええ。これまで<生命の起源>へ還した輩が帰ってきてしまう可能性が」

 アッシュが危惧したことへ答えたのはロアであった。その答えにアッシュは顔を顰め、暫くのあいだ考え込んだ。そして「まあ、大丈夫か」と場の空気を変えるように云い放った。

「それで、なんでお前はこの人を襲ったんだ?」

 アッシュは、このやり取りを惚けた顔で眺めているギャスパルを一瞥した。

「はい。我が座に残った気配の残滓をこの男が纏っておりましたゆえ」

「なるほど……」

 それまで、云ってみれば優しい眼差しを向けたアッシュの眼光が鋭く変わると、ギャスパルは「ちょっと待ってくれ! 俺は何も知らねえぜ」と両手を慌てて振り乱した。

 すると、それにオルゴロスは鼻息を吹き出した。周囲の蔦が再び騒つき始めると、それらは奇妙な動きでギャスパルを捉え、大盗賊の身体を宙に縛りつけた。


「名前は?」

 アッシュ・グラントは声音低く、宙へ張り付けられた盗賊に訊ねた。

 

「ぎゃ、ギャスパル・ランドウォーカーだ」

 ギャスパルが言葉を詰まらせながら名乗った矢先に「痛て!」と小さく悲鳴を上げたのは、不遜な物云いに腹を立てたのかロアがギャスパルの尻を引っ叩いたからだ。

「です! でしょ? そんな言葉遣いして良いのは私だけ! 良い? ちんけな盗賊が頭に乗るんじゃないわよ!」


 聖霊とは世界の最初に、世界の王が産み出した一番目の被造物。その女王と眷属のことを指す。そして今、盗賊の尻を引っ叩き両手を腰に据える女がそれだ。

 ギャスパルは云った。神話ってのはそこにないから神話なんだろうと。

 確かにそうなのかも知れない。頬を膨らませギャスパルを叱責する女は、お世辞にも女王なんてものには見えない。

 ギャスパルは「なんなんだよ……」と消え入るように呟いた。




 

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