少女等の魔法の歌声

清瀬 六朗

少女等の魔法の歌声


 パンと来て ダダダダダダダ パンダだよ パンダはパンダ ダダダダパンダ


 パンダからマルが取れればハンダだよ テンも消えればだれだよハンタ


 白いクマ 黒いクマより パンダだよ ついに来たんだ クマよりパンダ


 怒ったら 眠れなくなり 目にはクマ クマが消えずに パンダはパンダ


 パンを食べ 団子も食べたら パンダだよ 花より団子 パンよりパンダ




 壊れやすきものあり

 きて磯に立つ

 波のかおりのわれを吹き過ぐ


 図書館をづれば初夏があふれをり日射ひざしは強く胸にさりぬ


 あたたかきレモネードき思いす初めて君を見し冬の朝


 梅雨つゆざむえりの下にも汗しみてわが想像は湿りて落ちぬ




 夕焼けにさよならまたねと手を振ってそう言わなければいけないものかな?


 雨の日は君の手のひら恋しいと声届けたい曇り空の日


 ペンギンのいちれつ池へ急いでてきみは南極知らないんだね




 白光を降らせる青き空のうへくろき宇宙がひろがるといふ


 青白く緻密ちみつぎしナイフもて切り刻みたしわたしの体を


 わが胸にあなけ飛び散る血の色は夕映えほどにうつくしくはなし




 霧覆ふ野原を独りあるきをりわたしの国はみつかるものか


 遠き国のひとのこころも知れといふ肌を寄せてもわからぬものを




 君のかげ見たくもないとこぶし握り息を切らせて知るわがこころ


 白鳥は悲しからずやだがしかしぜいたく言うな飛べるんだから


 為せば成る為さねば成らぬだがしかしトラブルだけは為さなくても成る


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少女等の魔法の歌声 清瀬 六朗 @r_kiyose

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