物語の創作とは世界を創造すること。

 物語を創作するということは実はとんでもないこと。

 神ならざる無力なりし己れが全知全能の神となる世界を創造して、その世界で暮らす者に生命を吹き込み、役割を与えて歴史を紡ぐのだ。偉業と言わずなんとしようか。

 創作には喜びもあれば、産みの苦しみもあり、またその世界を子どものように育てて維持する愛情と労力も求められる。

 本作は創作に挑む者たちの舞台裏を五七五七七の短歌で表す試みです。創作に取り組んだことのある方はもちろん読めば納得ですが、創作者でない方も是非ご覧あれ。