空の樹

カドカワ読書タイム短編児童小説コンテスト
「児童向けファンタジー小説（異世界転移）」部門　応募作品


　学校の裏山では、昔、神隠しがあったんだって。
　だからオレ、友達と探検に行ったんだ。
　そしたら、ドジって急斜面で足を滑らせちゃって。
　やっべー！　って思ってたら、落ちた先は……なんと異世界!?

　そこは空に島が浮かんでいる、めちゃくちゃきれいな青の世界だった。
　この世界に生えてる一番でーっかい樹は、苦しいことを食べてくれる神樹（しんじゅ）なんだって。
　けどある日、その神樹が枯れちゃったらしい。
　みんな苦しみを抱えたままで困ってるみたいだ。
　だからオレ、言ったんだ。必ず神樹を復活させるって！　困ってる人は、放っておけないもんな！

　さあ、神樹復活の冒険に出発だ！

（短編用…続きを読む