【再上映版】五十音順に映画を語る! ~頭に「あ」のつく映画タイトルと言えば? ver.S~

雲条翔

第1回 頭に「あ」のつく映画といえば?

 皆さんは、頭に「ア」のつくタイトルの映画と言われて、何を思い浮かべます?


「アイアンマン」? 「アベンジャーズ」? 「アナと雪の女王」?


 いえいえ。そんなメジャーなタイトルは語りません。


 ここは“あえて”の「アドレナリン」です。


 原題は「Crank」。


 2006年のアメリカ映画。監督はマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラー。主演はジェイソン・ステイサム。


「よばれて、とびでて、ステイサム!」とはCSの某映画専門チャンネルで使っていたキャッチコピーですが、「世界で一番強いハゲ」こと、ジェイソン・ステイサムがとにかくムチャクチャ暴れ回って戦う作品です。


 ちなみに映画業界で「世界を何度も救うハゲ」はブルース・ウィリスです。


 ※注意※ ここで言う「ハゲ」とは、頭髪の薄い男性への蔑称ではなく、男性ホルモン溢れる逞しいオトコの象徴、称号として、良い意味で扱っています。悪い意味など、毛の先ほども含まれておりませんとも。


 紹介1作目に「アドレナリン」。

 しりとりだったら「ん」がついて、初手で敗北ですね。

(あっ、「アイアンマン」でも負けるか)


 さて、この映画、とにかく全編に渡って

「生き延びるためには、アドレナリンを出し続けるしかない」

 のです。


 あらすじはこんな感じ。


 殺し屋のチェリオスが、ロサンゼルスの自宅で寝ていると、メキシコ系マフィアのリッキーがやってきて毒薬を注射! 別の組織が、チェリオスが邪魔になったので消そうというわけです。   


 その毒は、1時間後には心臓が停止する猛毒!


 マフィアを診てくれる闇医者の話では、毒の効果を遅らせるためには、ひたすらアドレナリンを分泌し続けるしかない! なんとか延命して時間を稼ぎながら、リッキーを探して、解毒剤を手に入れないと死んでしまう!


 というわけで、興奮しながらロサンゼルスの街中を走り回り、悪党どもと戦っていく、アクション作品。


 (アドレナリンというのは、興奮した時に脳が分泌する物質で、元々は「緊張やストレスを和らげ、身を守るために、体が起こす生理現象」らしいですね)

 

 主人公のチェリオスは興奮してハイになるためにはもう、とにかく手段を選ばない。

 自分の命が懸かってますからね。


 大声で叫びながら走る、他の組織に喧嘩を売って暴力を振るう、警察にも喧嘩を売る、麻薬を打つ、手放しでバイクに乗る、ケツ丸出しでもバイクに乗る、さらには衆人環視の中で彼女とエッチするとか、もうムチャクチャ。

(嫌がっていた彼女も次第に、「いつもより興奮するわ!」とか燃え上がってしまうのが笑える)


 テンポが良いので最後まで一気に見れます。


 2009年の続編「アドレナリン:ハイ・ボルテージ」では、寝ている隙に今度は中国系マフィアから心臓を抜き取られ(よく生きてんな)、粗悪品の人工心臓を埋め込まれちゃったりします。


 その人工心臓の電池は1時間で切れる! その前に、体に電気を流して一時的に充電しつつ、「俺の心臓を持ち逃げしたヤツを探して取り戻すしかない!」というノリで、街中をドタバタと走りながらあっちこっちで意図的に感電しまくってます。


 そして、「人体の摩擦で生まれる静電気でも、少し充電できるぞ」と言われて、また彼女とエッチしてます。やたらとポルノ女優がカメオ出演してますし。はっはっは。


 こういうおバカなノリがキライじゃない人には、ぜひオススメ!


 この映画を観るだけでも、あなたの脳内にもアドレナリンが分泌されることでしょう!

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