ミステリ界隈は男尊女卑!? だったら私が「女流名探偵」に立候補します!

男勝りな言動とは裏腹に見目麗しい美貌を誇る高校生・市之瀬凛花は、気の置けない親友である知的な文芸少女・川島玲の書いた小説に触発され、ミステリ界の男尊女卑に一石を投じるべく、火のないところに煙を求める……!?

(以下、File 1.第一章読了時点での感想です。)

文芸部員としてミステリ小説を書いているも、ネタ切れに悩まされ筆が乗らなくなってしまった玲──しかし、ある日突然、男性主人公によるミステリ作品の氾濫に疑問を抱いた凛花は、友人の描く小説作品の中で活躍する名探偵役に「我こそは」と立候補!

普通の高校生活を送る中で、所謂「探偵モノ」でお約束の殺人・強盗といった凶悪事件など、そうそうお目に掛かれる訳がない。だからこそ、お転婆女子高生・凛花が、これから訪れる学校生活の日常の一幕にどのような「事件性」を見出し、活躍していくことになるのだろうか。

凛花は、念願の女流名探偵として華麗に活躍することができるのか。そして、親友として彼女と行動を共にしている川島玲は、その場面を目の当たりにして如何なるインスピレーションを受けることになるのか。今後の展開が非常に楽しみとなる導入でした。それ故に、序章としては長い日常パートが続くので、読者によっては展開が遅く感じられることもあるかもしれません。とはいえ、日常と非日常が複雑に入り混じる「学園ミステリ」作品としては、これもまた一興……。

ゆっくりとですが、引き続き楽しみに拝読させて頂きます!



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