公式ネタバレ解説 ※ネタバレ注意

○時系列順のできごと

 1993年 日下部圭一と豊川零が出会う

 2000年 日下部圭一と豊川零が医師免許取得、研修医になる。日下部圭一と豊川零(日下部零)が入籍する。

 2002年 日下部圭一・零は零の父の病院で精神科医として働きはじめる。

 2004年 日下部圭一と零の間に日下部修二が産まれる。

 2007年 日下部圭一・零は二人で新しい病院を開業する。

 2009年 日下部零が患者に殺害される。

 2010年 日下部零殺人事件の初公判が行われ、被告は無罪判決となる。日下部圭一が未知のウイルスの開発を始める。

 2018年1月 日下部圭一がウイルスの試作品を完成させる。

 2018年11月 日下部圭一が特別措置病棟を建造する。

 2018年12月 日下部圭一がウイルスを患者に投与する。患者の世話役の看護師がウイルスに感染し患者を殺害する。日下部圭一もウイルスに感染する。日下部はウイルスの感染を止めるために、病院に火を放つ。この火災による死者は3名(日下部圭一、看護師、患者(実際の死因は看護師に首を絞められたことによる窒息死))

 2021年4月 日下部修二が大学に入学する。七瀬大地が警察官になる(警察学校に入る)。

 2021年10月 七瀬が現場(交番)に配属される。

 2022年3月 七瀬が暴力問題を起こしたことで異動となり、堂島武三のいる交番に配属される。

 2022年4月 四ノ宮彩花、藤井清吾、岡部陸が日下部修二と同じ大学に入学し、3人はアウトドアサークルに入る。

 2023年2月 日下部修二が父の書斎でウイルス(日下部修二は新薬と思っている)のレシピを発見し、再現しようと研究を始める。

 2023年3月16日 日下部修二がウイルスの再現に成功し自身に投与する。

 2023年3月17日2:30頃 ウイルスによる妄想により、日下部修二が堂島の勤務している交番に赴き、堂島を殺害する。堂島を殺害した直後、日下部修二は、両親が働いていた廃病院に向かう。

 2023年3月19日16:30頃 四ノ宮、藤井、岡部が、岡部の車で、廃病院に肝試しに向かう。

 2023年3月19日17:00頃 四ノ宮、藤井、岡部が、廃病院に到着する。

 2023年3月19日17:15頃 四ノ宮、藤井、岡部が、錯乱した日下部修二に襲撃される。

 岡部が日下部修二の腹部をナイフで刺し殺害する。日下部修二との戦闘により、四ノ宮と藤井が負傷し、藤井は意識を失う。また、藤井と岡部はウイルスに感染する。

 2023年3月19日17:40頃 四ノ宮と気絶した藤井を背負った岡部が、岡部の車に到着する。岡部は、藤井を後部座席に寝かせる。四ノ宮は助手席に乗る。岡部が車の鍵がないことに気づき、鍵を探すために車から離れる。

 2023年3月19日18:00頃 四ノ宮が自分の携帯が圏外となっていないことに気がつき警察に通報する。通報の途中で電波が悪くなり電話が切れる。その直後、目を覚ました藤井は、ウイルスによる幻覚のせいで四ノ宮を化け物と思い込み殺害する。実際には目を覚ましたが様子のおかしい藤井を心配した四ノ宮が手を差し伸べただけであった。藤井は車から離れる。

 2023年3月19日18:05頃 鍵を見つけた岡部が車に戻り、死んでいる四ノ宮を発見するが、岡部はウイルスによる幻覚と幻聴で四ノ宮が生きていて話をしていると思い込む。

 2023年3月19日18:15頃 車に戻った藤井と岡部が闘い、岡部が藤井を殺害する。ウイルスによる影響で、藤井は岡部が化け物に見えており、岡部は藤井への殺意が増幅されていた。岡部は藤井を殺害した後に、四ノ宮の遺体を車から引き摺り出す。ウイルスによる影響で、岡部は四ノ宮がまだ生きていると思っている。

 2023年3月19日18:20 七瀬が岡部を発見し、現場の状況から岡部が堂島を殺害した犯人であると誤認する。七瀬は岡部に拳銃を発砲し殺害したあと、四ノ宮と藤井に救命措置を講じようとしたところ、二人が死んでいることを確認する。この際、七瀬にウイルスが感染する。


○この物語の鍵となる設定

【日下部親子の開発・再現したウイルス】

 空気感染、飛沫感染、接触感染により感染する感染力の高いウイルスである。

 感染して数分で、脳内のドーパミンやアドレナリン量を増加させるとともに、扁桃体や前頭前野の一部の働きに影響を与える。うつ状態を改善する働きがある一方で、幻覚が見える、幻聴が聴こえる、衝動的になる、攻撃的になる、喉が渇

 くなどの副作用がある。

 副作用によって生じる幻覚などは、感染した者の信念や願望の影響を大きく受ける。つまり。「見たい世界だけ(自分にとって都合のよい世界だけ)見えるようになる」ウイルスである。

 このウイルスに感染したことで、日下部圭一は「亡き妻が生きている世界」、

 日下部修二は「父親が潔白である世界」、藤井清吾は「自分だけが正常な世界」、

 岡部陸は「四ノ宮から愛される世界」、七瀬大地は「自分と堂島を蔑ろにした警察が悪である世界」で生きるようになる。

 堂島と四ノ宮はウイルスが感染する前に死亡している。


○その他のどうでもよい設定とか

・章のタイトルは、「人名+七つの大罪の罪名」で統一してみました。この設定に引 っ張られて登場人物の性格が決まってしまったところがあります。

・章のタイトルの人名には、一、二、三、四、伍(伍)、六(陸)、七と時系列に並べたときの主人公順に数字が入っています。零(0)もそうです。特に意味はありません。

・私はバッドエンドが嫌いなのに、どうしてこうなった。


○なぜ私(サンプルかずいち)がこの小説を書こうと思ったか。

 私は元々、映画「シックスセンス」や「ファイトクラブ」などの人によって世界が違う見え方をするという物語が好きでした。しかし、その類い物語は、イカれた主人公の見ている世界と現実世界の2種類の世界しかないものが多く、私はもっと多くの人間が一つの世界を別の見方で見る作品があったら面白いのではないかと思って、この話の構想を思いつきました。現実世界でも、同じものを見ても人によって感想は違うわけで、まるでそれぞれが違う世界で生きているかのような面白さがありますよね。それを表現したいと思ったのです(本当は、もっと人が死なない話にしたかったのですが、私の力量では無理でした)。

 話の登場人物やあらすじは1年前から決まっていたのですが、芥川龍之介の「羅生門」くらしか小説を読んだことがない私には文才がなく、物語を作ることは諦めていました。しかしChatGPTという文書作成ツールが出てきたことによって、拙いながら小説の形に仕上げて、この作品を公開することができました。

 AIの力を借りて書いた作品は邪道なのかもしれませんが、それでもっと面白い作品が世に出回るなら良いのではないかなと個人的には思っています。

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