因果応報はここにはない。残るのは悲しみだけ。

タイトルからは想像つかなかった。
読み始めて苦しくなった。
読んだ後は茫然としてしまった。
現実にあった話なんじゃないか…と。

殺された娘は静かに諦めて。
犯人は手の届かない所に行ってしまって。
因果応報はここにはない。

開けられることのないプレゼントを贈るのも、
犯人の隣に暮らし続けるのも、
亡くなった娘のことを想い続けるのも…
生きているからこそ、遺された者は苦しい。

それでも時間は動く。
やり場のない悲しみが永遠でないなら、
どこに…行くのだろう。悲しい。悲しい。

心が揺さぶられる。凄く切ないお話。
子供が犠牲になる事件が、
この世から無くなればいいのに。

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