古い原稿用紙に残された幼い日々
◇作品束に保管された仕様の異なる原稿用紙に残された幼い日々◇
◇簡潔に小学校の一年間を描いている◇
平成 年、
第◆△△小学校、六年三組、××名
四月
ずいぶん、子供っぽい先生が来た。
五年の時はそんなんじゃなかった。
本音を言えば、
うざいかな、
五月、
先生は、とてもひょこひょこしている、
分かりやすく言えば、
「低学年のよう。」
低学年の担任だったからだろう。
六月、
・・・ひさしぶり、
・・二年ぶりに教室で○○のギャク(ギャグの間違いと思われる)が聞けた。
これは、なぜだろう。
先生が本かく的に自分を見せはじめてから
クラスが
・・・なんだか、五年の時、運が悪かったように思えた。
七月、
なんだか担任が少し恋しい。
先生・・・。
・・・・・××○○先生。
八月、
・・・ほっておけ、
九月、
先生ほど、クラスになじめる人はいないと思う。
少しだけ、好きだな。
十月、
皆、すごい、
◆◆さんなんて、今まで見たことないような感じで先生をどついている。
◆◆さんが先生をどついていたのはじめて見た
。先生すごい。
十一月、
◇◆集会、
はじめてあんなにふざけたことを出した。
「メイドキッサ」(男子の)「ホストクラブ」(女子の)
けっきょくお化け屋しきになった。
モンスターカフェも出たがぼつだった。
俺のお化けは外にいたほうがよかったと思う。
だけど、とてもたのしかった。
十二月
先生は自由な人だと思う。
でも、
いっしょにいたいと思った。
もうすぐ新年なのに、
一月、
本当に先生が好きだ。
僕がただ一人、
みとめた
生徒の人気物。
◇この教師の前の担任は床に刃物を叩き付けるなどをしていたらしい◇
徒然儘ならなかった 史朗十肋 平八 @heihati46106
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