ひかりを、あびる。

ことばの、文字の、そのひとつずつを丁寧に慎重に吟味して、針先いくつかぶんという精度で組み立てあげた、どこまでも精緻で儚い、ことばたち。この世のはての先にある、思念の地平線によこたわる、ひとつの、まじない。ことほぎごと。

わたしには、作者さまのことばに色をつける資格はないのです。
だから、巨大で透明な円盤、いのちの回廊のむこうがわで、ただただ、座して、浴びましょう。

作者さまが紡ぐ、ひかりを。
いのちのはじまりから、遠いみらいまでつらぬきとおす、おおきなひかりを。



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