能力も地位も高いが冷淡な夫、リオネル。
妻である主人公エレオノーラに指いっぽん触れようともしません。
白い結婚のなかで主人公は達観したような人生を送ります。
でもある日、そんな夫を変事が襲い……。
身体も心も若き日の望ましい部分だけになってしまった夫。
主人公も周囲もおおいに戸惑いますが、彼の本性なのでしょう、愛らしく子どもっぽい振る舞いに皆もゆっくりと馴染んでゆきます。
その描写、本人や周りのひとの気持ちの描き方がなんとも良くて……!
ああ、リオネルさまが可愛い!(結局そこが本音)
優しく柔らかな文体、丁寧な心情描写も素晴らしいです。
とにかくおすすめします!