#day8 特定完了 ~そしてボーナスタイムへ~

昨日の高所作業での調査により、遥か地平線の先から通学している事がわかった


はてさて、どうしたものか、、、


ひとまず次の待機エリアを探さないと、、、


とりあえず碁盤目状の道を真っ直ぐ進んで行く、幾つか交差点を過ぎ、途中で川を挟んで、少し小高いところに市営住宅が4棟程度並んでいるところまで行きついた


(ほう…)


市営住宅のところから見渡すと、辺りが一望できる事がわかった


(もしかすると、市営住宅に住んでるかもしれないな…)


もしかしたら、本人とばったり遭遇!?


してしまうようなリスクもあるが、ここからだと俯瞰して見下ろす事ができるため、注意していればさらに範囲を特定する事ができそうだ


いつも時間帯を逆算して、近くに車を停めて待機している


ただ車内で待っているだけでは、時間までモヤモヤして仕方ないので、外に出る事にした


朝の空気はとても気持ちよくて清々しい


ひんやりとした気温が心地よいのだ


おっと、思わず当初の目的を忘れてしまう所だった、危ない危ない


(……!!!???)


近くでわずかな物音がした


それは、近くの戸建ての民家の玄関の扉が開く音だった


中から出てきた人物を見て思わず声が出そうになった


その人物は、水色のシャツ、チェックの短いスカート、紫色の学校指定の鞄を背中に背負っていた


ここ数日毎日のように見てきた子、そう、ハマーギャル子だったのだ


彼女は、庭にある小さなガレージの扉を開けて中に入って行き、まもなく黄色のHUMMERと書かれているマウンテンバイクを引いて、ガレージの扉を閉めて、颯爽とマウンテンバイクにまたがってそのまま出かけて行った


この日、僕は見事に特定厨としての目的を果たしたのである


ひとつの仕事を終えると、もうこれで終わったのだ、そう、何もかも終わったのだ、となるか、となるとそうではない


何時何分に家を出てどういうルートで駅まで行くのかわかったのである


これからは毎朝その太ももを堪能することができる、新しい旅が始まるのであった…

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通学時に見かけた女子高生の特定をする中毒なやつのお話(閲覧注意) さまーねこ @summer_neko

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