第2話 怒り

追加は聞いてないって!

勝てる気がしないぞ

また黒い格好をしたやつだ

槍を持っている

「早めに殺さないと…ね、行かせてもらいます」

グゥン!

速い!だが!あのナイフ野郎よりはマシ!

シュッバ!

キン!

「反応が早いですねえ」

ブンッ

上から!

ガキッ

ぐぐっ

すごい力で押さえられる!

ブン!

神守ナイス!

だが軽く避けられる!

まず槍ヤロウを先に

ぐんっ

槍をまっすぐ刺しにくるか

飛んで!首を刎ねてやる!

バッ!

スッッ!

ビンゴ!刺してきた

首ががら空き…


ギギギャギャ

キィィン!

「誡殿、無理は行けませぬ、ナイフ野郎からはこちらががら空きなんですぞ」

そうだ、相手も2人だ!

神守に守られる形になってしまった

「すまん!油断した、丁寧に行こう」

タッ

後ろ!

いつのまに!

ナイフに…血…!?

ズシャアア!

「うごあ!?」

神守の手が切られた

早すぎる

俺の首を守ってくれたのか

やばい、神守にだけ負荷がかかってる

ブンッ!

上から!槍!

ズンン!!

ズギャギャギャ!

ガキン!

キィィン

隙を!隙を!!

動きを読めたら


ブンッ!

ジャキン!


ズバッ

「ガッ!?腕が!?」

槍ヤロウ、やってやったぜ!

その隙に!

ドンッ"

脳天直撃ィ!

「このままお前も!」


ギギギギャャ!

ガキン、ギギ

ドンッ"!

ビュウ…

風…?

ズビャア!

「ゴフッ!」

「右足ィ、左手首ィ、腹ァ」

さっきより早く…!?

「俺の仲間を殺してくれやがったなァ!テメェ!ぶちころす!」

なんだ怒りか、怒りが鍵の血なのか

さっきよりずっと!動きがとてつもなく早い!

「神守!」

「相当な速さですぞ!」

2対1だが、あの速さ…シャレにならん!

ドンッ"!

ブワッ

また風!

ぐんっ

ドカアア!

岩…?洞穴の中か?なぜ?何が起きた?

冷静さを取り戻せ!

なんだ?とてつもないスピードで吹っ飛ばされたのか?

早く戻らないと!

ぐぅぅ!腰を打ってて上手く…動けない!

ああ、また死んでしまう!仲間が!





「誡様。体幹がなさすぎます」

「そう言われてもな、文乃の吹っ飛ばしが強すぎるだけなんじゃ?」

「そんなことありません、私はか弱い女の子なんですから」





「腰を打ったのですか?情けないですね」

「あれはどうもできない、てか、文乃が強く吹き飛ばしたからだろう?」

「だから、あなたの体幹が無さすぎるだけなんですって、いい加減鍛えてください」


あの風は、俺の体幹がなかったから

俺だけ、吹っ飛ばされたのか。

ああ、そうか、俺にだけ影響を与える兵器なんかあるわけない、都合の良い考えをしてただけなんだ

なんだよ、結局俺の努力不足じゃないか



「誡様の努力しない分は私がカバーします。ですから、誡様も私を助けてください」

守れてない、何も、約束も命も

弱い自分が嫌だ

まだ間に合うだろ、やれるだろ俺なら



俺の気持ちで動け



「うぐっ…!」

「雑魚が、俺と会ったが運の尽きだな、雇い主はお前だが裏切っているのは事実、死ねやァ」


ドン…

洞穴の中?

ドシャ!

右肩!?

まさか!

洞穴の最奥から!

リボルバーで!?

嘘だろ、

だが俺に致命傷は与えられない!

この金属ヤロウを殺してから!

ブンッ!

ドン

右腕!?

煩わしい!

狙いが的確すぎる、何が起きてる?

おかしい、

ドン、ドン

二発!

右足!

…だけか、外したか

狙いも完全に正確なわけじゃ無さそう…

ガチ

「うえあ!?」

「ぬぅぅ!」

ぎぎぎぐ

首がぁ!おられる!

いつ拘束を解いたのだ!この金属ヤロウ!

ガチャ

「諦める…か…?はぁ、はぁ」

しまった!

「クソォ!離しやがれ!」

「契約しないか?」

ああ!離せ!

「その傷も、"持病"も治る」

は?

なぜこいつは知ってる?

殺し屋の家系の呪いを

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稀血 @tensuke0628

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