あとがき 思った事

 拙作を読んでいただきありがとうございます。

 ChatGPTが世間を賑わせるようになり、興味を持ち始め使ってみたりしていました。


 結果は見ての通り、嘘の内容を含め生成してしまう、嘘の情報まで生成、文章にしてしまうと言う欠点があります。

 しかも本物に混じっている上に一見文章として成立しているのですから、たちが悪いです。

 特に専門的な内容や長文になると後半部分から嘘が出始めてきます。

 酷い時には名前以外、嘘の経歴で書かれているという事態さえ起きました。


 確かにプロットやアイディア出しなどは使いやすいのですが、小説に使用するのは、シェアワールドのように設定だけ決めてAIに小説本編を書かせるのは難しい、特に作者自身が扱うのは難しいと考えるようになりました。

 太刀川るい様主催の【第一回 AI短編小説コンテスト!!】https://kakuyomu.jp/user_events/16817330655228700105に参加させていただいたとき、強く感じました。

 キーワードを入れても様々なキャラクターを書こうにもAIの挙動が安定しません。

 沢山の種類を書いてくれるのですが、一度リロードすると二度と同じ文章は書いてくれないため、振れ幅が大きく、ガチャに近いというのが私の感触です。

 また、人物描写や台詞が殆ど無く、キャラクターの魅力が見えない物になって仕舞いました。


 これでレポート書けるのかよ。


 コンテストに参加した後、私がChatGPTの大学での悪用を憂いた記事を読んだ感想です。


 小説は無理でもレポートなら書けるのではないか


 と、感想を抱いた後、思いつき試してみました。

 結果はご覧の通りです。

 レポート書かせるにしても、自分の知識以上の事をChatGPTに書かせるのは難しいです。

 書かせるにしても自分で書いた方が早いのではないかと思います。

 たたき台を作らせて、肉付けする方が良い、というのが私の感想です。

 世の中にはもっと上手く書かせている人が居るのでしょうが……(いたらどうかご教授をお願いします!)


 あと思いついたのがAIの文章が溢れるとして、その文章を読むのが非常に時間が掛かる、AIなので僅か一分ほどで数百文字書けてしまう。24時間稼働し続ける事も可能なので世の中に文章が溢れてしまう、そんな時、文章を評価しチョイスをしてくれるAIが必要になる。つまり評価する側もAIになるのではないか。その時、AIはどんあ評価をAIが書いた文章をどのように評価するのだろうか、と。

 最後の講師がChatGPTを使って学生のレポートを評価するというアイディアはそこから生まれました。

 結果は読んでいただいたとおり、AIの文章を高評価しています。間違いだらけなのに。

 いずれ、AIで文章を評価される時が来ると思いますが、厳正に審査してほしいものです。


 悲惨な結果、拙いレポートになる事は予想していましたがこれほどとは思いませんでした。しかもAIの評価も酷い物です。


 しかしAIは発展途上の技術です。

 進歩と学習によって更に高性能な機能をもち、優れた――ユーザーが望むような回答を出してくれる様になるでしょう。

 それでも、人間が考えるというのはなくならないでしょう。

 自分が考えたことを自分で書きたいと思うことは、文章の優劣は別としてAIでも奪う事は出来ないのですから。


 色々と書きましたが、言いたいことは一つです。

 自分の使いたいようにAIを使って使えるところは使いましょう。

 では皆様もAIを使って素晴らしい時間を過ごせることを祈ります。 

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レポート書くのは面倒だ。そうだChatGPTにやらせよう 葉山 宗次郎 @hayamasoujirou

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