うつくしい色彩とうたと祈りと

真っ白な森に、翠色の髪と目の女の子。
下草や花は、「わずかな緑をおびた、澄みとおった白」。
なんという、うつくしさ。
宮崎アニメの、あの色彩が美しい映像が目の前に広がります。
きらきらとしたひかりも見える。

神話の時代、うたは祈りだった。
この世界も、うたは祈り。わたしはそう感じました。
さまざまな想いを乗せた祈り。

そもそも、「リティ・リティの白い森」というタイトル自体にこころ惹かれるのです。
本や映画を選ぶとき、わたしはまずタイトルから入ります。
想像を書きたてられる、音の響きのいいタイトル。
はやく、読みたい! 更新をこころ待ちにしていたお話。

「……ぼくは、きみが、だいすきだ……!」
「だいすき! かみさま!」

ずっと、脳内アニメ展開して読んでいました。
ぜったい、きれい。
そして、リティ・リティは、顔も声もすっごくかわいい!!

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